レースレポート
 Test Report  Rd.1  Rd.2  Rd.3  Rd.4  Rd.5  Rd.6  Rd.7  Rd.8  SP  Topics
2013 SUPER GT 第4戦 7月27〜28日 スポーツランドSUGO(1周:3.704256km×81周)
7月27日 : 雨〜曇り/ウェット〜ドライ 9,500人    7月28日 :曇り〜晴れ〜雨/ドライ〜ウェット 2万6,500人
予選14位 / 決勝リタイア   ドライバー部門:松田次生、J.P.デ・オリベイラ=3位/31点、チーム部門:3位/40点

カルソニック IMPUL GT-R
まさかのマシントラブルで序盤にリタイア

2013年SUPER GT第4戦は、夏休みに入った仙台近郊、スポーツランドSUGOでの開催。#12「カルソニック IMPUL GT-R」(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、予選14位からスタートして追い上げに期待かがかかったが、序盤の5周目にマシントラブルのために突然のスローダウン。ピットロードに車両をストップすることとなり、まさかのリタイアを喫することとなった。

まだ梅雨明けしていない東北地方は連日不安定な天候が続き、搬入日の26日SUGOは深い霧に包まれた。前回のセパンで今季初優勝を飾った「カルソニック IMPUL GT-R」は、40kgのハンディウェイトを追加され+62kgとなった。SUGOはアップダウンに富んだコースで、重い車両には不利。さらに“SUGOには魔物が棲む”と言われるように、狭いコースでのバトルは毎年予想できないようなアクシデントやトラブルが起きる。加えて梅雨末期の天候不順がどう影響してくるか、非常に予測が難しい状況のウィークエンドとなった。

27日朝に行われた公式練習は、夏休みということもあり3か月ぶりに国内で行われるSUPER GTを観ようと朝から熱心なファンがサーキットに詰めかけた。霧のために視界不良となりセッション中断が3回もあり、満足な走行ができないような状況。しかし#12 GT-Rは8位のタイムと、重量級としてはまずまずのタイムをマークした。

14時15分、曇天で気温22℃というコンディションのもと公式予選が始まった。15分間のQ1を担当したのは松田。翌日の天候の好転を考えて悩みに悩んだ結果、選んだタイヤは硬めのタイヤだった。しかし路面温度と硬めのタイヤのマッチングは良くなく、結果は15台中14位でQ2への進出はならず。「重いということは他の車両の結果を見ても言い訳にしかなりません。明日は晴れてくれれば上位進出も可能だと思うので、1ポイントでも多く取りたいです」と松田は淡々と語った。

28日朝は前夜の雨も上がり曇天。朝のフリー走行は序盤こそコースに水も残っていたが、車両が走り始めると徐々にラインは乾いていった。このセッションでトップ4を奪ったのはホンダ勢。その中で#12 GT-Rは5位のポジションにつけ、決勝に向けて期待を持たせた。そして天候は松田の願いどおり好転し、昼前から晴れとなり気温も30℃近くまで上昇してきた。また今回はカルソニックカンセイの細川光作専務が星野一義監督を表敬訪問。しばし談笑し激励した。

81周の決勝レースは14時にフォーメーションラップ開始。スタートを担当するのは松田。序盤はひとつでも順位を上げ、中盤以降に追い上げを図る。14時03分グリーンライトが点灯してレーススタート。しかしストレートスピードに勝る#19 SC430をかわすことはできず、ポジションキープのまま周回を重ねることとなった。そしてこの時点で車両からは振動が出始めていた。5周目の馬の背で4位走行中の車両がスローダウンとなり、労せず順位をひとつ上げた松田だったが、最終コーナー手前で松田の車両にも駆動系のトラブルが発生。

スローダウンしながらピットへ戻ろうとしたが、ピットロード入り口で完全に動かなくなりまさかのストップ。残念なことに、ここでレースを終えることとなってしまった。

#12 GT-R不在のレースは終盤に降雨となり、トップ集団がアクシデントやトラブルでリタイアを喫するなど大波乱の内容となった。今回は残念ながらノーポイントに終わったが、次戦の鈴鹿1000kmではひとつでも多くのポイントを獲得できるよう、気持ちを切り替えて夏場の苦しいレースを戦っていくこととなる。

松田次生
「前を走る19号車を追いかけていた序盤に振動がし始め、最終コーナー手前で駆動がなくなりました。残っていれば面白いレース展開になったと思うのですが残念です。ただランキング上位の車両もポイントを取れなかったのが、僕たちにとっては幸いでした。これから夏場の鈴鹿、富士をいかに戦うか、大きなヤマ場を迎えることになります。鈴鹿は僕の地元だしニューエンジンも投入されると聞いています。ひとつでも多くポイントを稼げるよう頑張って走りますので、熱い応援をよろしくお願いします!」


※ 写真の転載・転用は法規上の観点より、ご遠慮ください。

ページトップへ