レースレポート
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NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 201112月4日 富士スピードウェイ
晴れ/ドライ、3万2,000人

「CALSONIC」のロゴ、青空に躍る!

12月4日(日)、シーズンオフ恒例のファン感謝イベントである「NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY」が、富士スピードウェイにおいて開催された。今年で15回目とメーカー系ファン感謝イベントとしては最も長い歴史を持つが、昨年同様好天に恵まれたこともあり、前日からの泊まり組を含め早朝から多くのファンが富士を訪れた。

ピット裏のパドックイベントエリアは8時にオープン。と同時に多数のファンがパドックになだれ込むように入場。この日限り販売のグッズやパーツを求めて、カルソニックグッズを販売するテントもいきなり満員に近い状態となった。テントにはカルソニックレディも登場し、笑顔を振りまきファンとの交流を楽しんだ。

9時、星野一義監督、松田次生選手、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が他監督&選手と共にグランドスタンド裏のメインステージに登場。ファンとの距離も近く、ファンからの呼びかけで「今日は一日エンジョイしましょう!」とばかりに笑顔で手を振るシーンも。

星野監督は直後にBピットへ移動し、日産セレナのタクシードライバーに。「全開? それやっちゃうと転んじゃうよ」と言いながらもなかなかのコーナリングスピードでラッキーなファンを乗せてレーシングコースを周回。松田、オリベイラ両選手もレーシングカーの助手席にファンを乗せてドライブし、ファンとの交流を楽しんだ。またコースには92年全日本スポーツプロトタイプカー選手権でチャンピオンマシンとなった「カルソニックニッサンR92CP」(オリベイラ)、全日本ツーリングカー選手権最後の年、93年にチャンピオンマシンとなった「カルソニックスカイライン」(ブノワ・トレルイエ)も走り回り、ファンを魅了した。

チェック走行/サーキットサファリ/同乗走行が終了すると星野監督はピット2Fのスロットカーバトルに登場。他監督と共に真剣なまなざしでスロットカーのコントローラーを握っていた。いっぽうドライバーはメインステージでトークショー&チャリティオークション、そしてサイン&フォトセッションに参加。これが終了すると今度は星野監督がSUPER GT監督トークショーに登場。どの監督&ドライバーも、普段のレースイベントよりもハードなスケジュールをこなしながらも、レースでは見せない穏やかな表情とトークでファンを喜ばせた。

午後の「NISSAN RACING DNA RUN」では、星野監督が「カルソニックニッサンR92CP」をドライブするもアクセルワイヤーが外れストップするハプニングも。松田選手がドライブする「NISSAN LEAF NISMO RC」の助手席に同乗してスタンド前へ戻ってくるとスタンドからは大きな拍手で出迎えられ、星野監督も大きく手を振ってそれに応えた。80〜90年代の輝かしい時代を築いた星野監督、そしてこれからのEVレーシングカーをドライブした松田選手らが、日産に流れるモータースポーツの熱いDNAを演出。ファンも見たこともないような50〜60年代の車両、そして近未来のレーシングカーを堪能したようだった。

14時からは「GT-R&Zオールスターバトル」に参加する車両がグリッドに。今年シリーズ5位となった「カルソニック IMPUL GT-R」には松田選手、そして何と昨年GT300に参加した#46「MOLA Z」にはオリベイラ選手が! グリッドウォークではファンとの記念写真にポーズを取ったり、サインに気軽に応じて交流を楽しんだ。そしていよいよ模擬レースがスタート。星野監督が放送席で解説を担当するなか、松田選手が#23 GT-Rの本山哲選手と激しいバトルを演じてスタンドを沸かせた。GT500車両だけで行われたピットワークバトルは残念ながら2位となったが、メカニックたちも普段実戦で鍛えた素晴らしいピットワークを披露して大きな拍手を受けた。

そして日が傾きだしたころ、イベントに参加した監督&ドライバー全員がスタンド前に勢ぞろいしてフィナーレ。残念ながら来年はニスモが大森から横浜・鶴見へ移転する時期と重なるため、NISMO FESTIVALはお休みとなるが、2013年にはアップグレードしたイベントとなって戻ってくる予定だ。富士山が金色の光に包まれるころ「日産、日産!」と日産応援団のコールに全員手を振りながら今年の応援に感謝し、今年のイベントは終了となった。

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