レースレポート
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2011 SUPER GT 第5戦8月20日〜21日 鈴鹿サーキット(1周:5.807km×87周)
20日:曇り/ドライ〜雨/ウェット、2万500人、21日:雨/ウェット:2万7,000人

カルソニック IMPUL GT-R
難しい雨のレースで3位表彰台!

予選4位/決勝3位
ドライバー部門:松田次生、J.P.デ・オリベイラ=4位/31点、チーム部門:7位/41点

2011年SUPER GTシリーズ第5戦は、夏休み終盤の8月20日〜21日に三重県の鈴鹿サーキットにおいてシリーズ最長の500kmレースとして開催。雨天ウェットコンディションとなった決勝レースで、TEAM IMPULの#12「カルソニック IMPUL GT-R」は、予選4位からスタート良く3位へ。一時タイヤ選択を失敗して6位までポジションを落としたが、後半は2位まで順位を上げた。終盤に3位となったがその順位を守ってチェッカー。岡山ラウンドの優勝以来今季2度目の表彰台を獲得した。

例年、灼熱の太陽が照りつける真夏の鈴鹿ラウンドだが、今年は天候不順のために最高気温が30℃にも達しない比較的涼しい大会となった。20日に行われた勝ち抜き戦スタイルのノックアウト予選、ドライコンディションのQ1ではオリベイラが6位で突破。ウェットコンディションとなったQ2でもオリベイラが7位で通過し、ヘビーウェットのQ3では松田が4位を獲得。表彰台を十分に狙える好ポジションを得た。
21日は朝のフリー走行では、潤滑系トラブルに見舞われ1周しか走れず、決勝直前までトラブルのシュートアウトに時間を要すこととなった。15時15分、雨が降るなかスタートが切られた87周の決勝レースで、スタートドライバーを務めたオリベイラが1コーナーまでに3位を奪取。NISSAN GT-Rがトップ3を独占する形で序盤は進行した。
オリベイラは3位をキープしたまま、28周目に最初のピットインをして松田に交代。ピット作業も迅速に行い6位でコースへ。しかしこの時雨量が増えると予想して深い溝のタイヤを選択したのだが、予想に反して雨量は増えず松田は「(自分たちのレースは)終わったかと思った」と言うほど苦戦。各チーム最初のピットインが落ち着くと4位を走行していたが、36周目には5位、39周目には6位へポジションダウンしてしまった。42周目に4位走行中の車両がクラッシュを喫し5位に上がった時点で43周目にセーフティカーが導入。46周完了と同時にリスタートとなったが、松田は落ち着いて冷えたタイヤを巧みに操り5位をキープ、さらには52周目には4位へ順位を上げた。58周で松田は3位でピットインしオリベイラに交代。今度は浅い溝のタイヤを装着した。
6位でコースに戻ったオリベイラは「交代してからは一生懸命にプッシュ」し、各チームのピット作業が落ち着くと3位に浮上。そして走行ラインが乾いてきた75周目には2位の#36 SC430に追いつき、78周目のスプーンコーナーで2位のインを突いて逆転。その際接触があり相手はスピンを喫したが、レーシングアクシデントと判断されて問題はなし。しかし真後ろには溝のないスリックタイヤを装着した#46 GT-Rが迫っており、オリベイラは巧みなブロックでこれを抑えた。しかし80周目の2コーナーでやむなく逆転され3位へ。レースは規定により18時30分、当初の予定より1周少ない86周でチェッカー。雨で混乱したレースでしっかり走った松田とオリベイラは、岡山ラウンドの優勝以来、今季2度目の3位表彰台を獲得。11ポイントを加算し、残り3戦でのチャンピオン争いを繰り広げることとなった。

星野一義監督
「タイヤ選択が難し過ぎるレースだった。JPが(接触で)ペナルティをもらうなんて全く考えなかった。コーナーの立ち上がりまで待って抜こうとしてもそれは不可能。勝負をかける場所はあそこしかなかった。あれがペナルティなら競争なんてできないよ。朝のフリー走行が走れなくて不安だらけだったけれど、これでまだまだ十分チャンピオンを狙えるチャンスがあるわけだから、残りも攻めていくよ!」

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