レースレポート
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2011 SUPER GT 第7戦10月1日〜2日 オートポリス(1周:4.674km×54周)
1日:晴 / ドライ 1万2,500人、11日:曇 / ドライ、2万3,500人

カルソニック IMPUL GT-R
苦戦も粘りの走りで10位ゴール

予選9位/決勝10位
ドライバー部門:松田次生、J.P.デ・オリベイラ=4位/47点、チーム部門:6位/63点

2011年SUPER GTシリーズ第7戦は、10月1〜2日に大分県のオートポリスにおいて250kmレースとして開催。8番グリッドからスタートしたTEAM IMPULの#12「カルソニック IMPUL GT-R」は、タイヤの磨耗に苦しみ18周でオリベイラがピットインして松田へ交代。松田もタイヤグリップの低下に苦戦しながらも、何とかタイヤを最後まで持たせて10位でゴールし1ポイントを加算した。

前日までのぐずついた天気から一転、予選日の朝、阿蘇外輪山は爽やかな秋晴れとなった。今回はハンディウェイトが従来の半分である「獲得ポイント×1点」の46kg。軽くなったとはいえ、アップダウンに富むオートポリス、特に後半の上りセクションでは多少の影響はありそうだ。
午後の予選1回目、GT500専用走行枠のセッション終盤に、オリベイラが7位のタイムをマークしてスーパーラップへの進出を決めた。そのスーパーラップは4番目にコースイン。ストレートから右90度コーナーまでのセクター1ではトップタイムをマークするも、その後の第1ヘアピンなどテクニカルコーナーでは車両の挙動が安定せずタイムロス。最終の上り区間でもタイムを取り戻すことはできず9位となった。
決勝日の朝は気温14℃と肌寒い曇天となった。朝のフリー走行ではなかなかタイムが出せず15位。もてぎのテストで好感触を得ていた新しいタイヤと路面のマッチングがどうもうまく合わないようだ。オートポリスはタイヤに厳しいサーキットなので以前は2ピット作戦という奇襲を企てるチームもあったが、今回は250kmと距離も短いため、どうやってタイヤをマネージメントするかがカギとなった。なおフリー走行で予選6位の車両が黄旗追い越し違反のために10位スタートに降格。このため#12 GT-Rのスターティンググリッドはひとつ繰り上がり8番となった。
決勝レースは、気温17℃、路面温度24℃と肌寒い14時にフォーメーションラップがスタート。オリベイラは4位争いの大きな集団の中でチャンスをうかがうも、なかなか前に出ることができない状態。周回遅れが出だした10周を過ぎるとタイヤを磨耗してピットインする車両が出始め、オリベイラは6台による8位争いの集団でのバトルを演じた。しかし既にタイヤのグリップは低下しており、12周目には13位までポジションダウン。54周の1/3を過ぎた18周、オリベイラの義務週回数をクリアした時点でピットイン。ここでタイヤ交換、燃料補給を済ませ松田がコースへ出て行った。フレッシュタイヤを得た松田だったが、しかしタイミング悪くトップ争いの前でコースに復帰。優勝争いの邪魔にならないよう先行させた。ところがトップグループは松田よりもラップタイムが遅く、ここで松田は行く先を押さえられてしまい、追い上げができない状態に。ほとんどの車両が1回目のピット作業を済ませた27周目には11位まで順位を回復したが、早くもタイヤのグリップダウンが起きペースが上げられない。ピットではタイヤのブローに備えてタイヤ交換の準備をするも、2回ピット作業を行えば完全にポイント圏外となってしまう。
松田は苦しい状況ながらもタイヤの磨耗を抑えながら周回。終盤の53周目に2位走行中の車両がマシントラブルによりストップしたことで、10位に繰り上がり粘りの走りでチェッカー。1点を追加したが、残念ながら今回のレース結果でチャンピオン争いの権利を失うことになった。最終戦では年間ランキング3位を狙い全力で戦うこととなる。

松田次生
「持ち込んだタイヤすべてが路面とマッチングせず苦しい展開になりました。そんななか何とか最後まであきらめずに走りきりポイントを取ることはできましたが、正直悔しい内容でした。最終戦はもう失うものはありません。岡山に続く2勝目を狙います!」

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