レースレポート
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2011 SUPER GT 第1戦5月21日〜22日 岡山国際サーキット(1周:3.703km×68周)
21日:曇り/ドライ、8,500人、22日:雨のち曇り/ウェット〜ドライ:1万5,000人

カルソニック IMPUL GT-R 波乱のレースを逆転優勝で飾る!

予選2位/決勝1位
ドライバー部門:松田次生、J.P.デ・オリベイラ=2位/20点、チーム部門:2位/24点

2011年SUPER GTシリーズ第1戦は、5月21日〜22日に岡山国際サーキットにおいて開催。前回の開幕戦・富士で悔しいノーポイントに終わったTEAM IMPULの#12「カルソニック IMPUL GT-R」は、予選2位からスタートしてピットワークで逆転。中盤、2位の車両に追突されスピンを喫したが、再びトップに立って逃げ切りチームとしては昨年のセパン以来、新体制では初の優勝を飾った。

3月の東日本大震災の影響で年間スケジュールが変更された2011年シーズン。当初4月第1週に予定されていた第1戦は第2戦・富士の3週間後に開催されることになった。前回、雨のレース、トップ走行中のスピン、クラッシュの影響でレースを落としたこともあり、今回はチーム全体が"勝つ"という意欲で臨んだ。
21日は朝から曇天。今回は勝ち抜き戦スタイルのノックアウト方式予選で、2名のドライバー共に速くないと上位が臨めない。まずは最初のQ1で松田、オリベイラ共に基準タイムをクリアした後、10分間のGT500クラス専有走行枠でオリベイラが15台中3位につけQ1を突破。約2時間のインターバル後に行われたQ2でも、オリベイラが11台中3位でQ2も突破した。Q3はQ2のタイヤを履いたまま松田がコースイン。前を走行する車両に引っかかったこともありなかなかタイヤが発熱しない中、最後の最後に松田が渾身のアタックを決めてGT-R勢トップとなる2位を獲得した。
22日朝は雷雨に見舞われた岡山だったが、天候は次第に回復。68周、250kmのレースは、気温22℃、路面温度26℃というコンディションで14時02分にスタートが切られた。オリベイラはトップを走行する#17 HSV-010を追いかけて2位をキープ。周回遅れが出始めるとその差を広げられるも、その都度差を縮めて離されないような走りを見せた。やがて3位に7秒ほどの差をつけた29周目にトップがピットインすると、オリベイラもインラップでプッシュして30周目にピットイン。迅速なピットワークで交代した松田は#17 HSVの6.5秒前でコースに復帰した! しかし#17 HSVの猛追でその差はなくなり、43周目にはピタリと後ろに付けられることとなった。岡山はタイトなコーナーが多く、またコース幅も狭い部分が多くなかなか抜きにくいサーキット。45周目のヘアピンコーナーで#17 HSVがブレーキング時にハーフスピン。そのまま松田の後方をヒットさせてしまい、松田はたまらずスピン! この隙に#17 HSVがトップを奪ったが、この行為に対しピットロードのドライブスルーペナルティが課せられることとなった。これで再びトップに立った松田は安定したラップタイムで走り続けトップでチェッカー! チームとしては昨年6月のセパン以来、新体制としては初の優勝を飾った。

松田次生
「とりあえずホッとしています。JP(オリベイラ)が2位で戻ってきてチームも最高の仕事で17号車の前で送り出してくれた。僕らにとってはこれが開幕戦。ポイントを積み上げてチャンピオンを狙っていきます」

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「富士では自分のミスでポイントも取れずガッカリしていましたが、今回は必ず何とかしようと思っていました。だからトップでチェッカーを受けて最高の気持ちです。次は得意なマレーシア。モチベーションも最高です」

星野一義監督
「カルソニックカンセイ、ニスモ、日産に感謝します。メカニックのピットワークも頑張ったしいいスタッフ、いいドライバーに恵まれました。最後までモニター画面にくぎ付けで息子が(GT300クラスで)優勝したのにも気づかなかったよ(笑)」

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