レースレポート
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2011 SUPER GT 第3戦6月18日〜19日 セパン・サーキット(1周:5.542km×46周)
18日:曇り/ドライ、1万5,000人、19日:曇り/ドライ:3万6,000人

カルソニック IMPUL GT-R
エンジントラブルもあり15位フィニッシュ

予選4位/決勝15位
ドライバー部門:松田次生、J.P.デ・オリベイラ=6位/20点、チーム部門:8位/26点

2011年SUPER GTシリーズ第3戦は、6月18日〜19日にマレーシアのセパン・サーキットにおいて開催。前回の岡山で優勝を遂げたTEAM IMPULの#12「カルソニック IMPUL GT-R」は、予選4位からスタートしたが、直後の1コーナーで他車に押し出され大きく順位を落とした。さらに前半からエンジントラブルが発生して思うようなスピードが出ない状況に。ピットワークでも大きくタイムロスを喫し、15位フィニッシュと残念な結果となった。

新体制での初優勝を挙げた岡山ラウンドから4週間。レースの舞台は赤道直下のマレーシア、セパン。18日には7月1日に64歳の誕生日を迎える星野一義監督のバースデーセレモニーが行われ、多くのドライバーや関係者が参加。07年までチームメンバーだったブノワ・トレルイエの、ル・マン24時間レース祝勝会も同時に行われ、「来年は3台体制でル・マンに出ます」という星野監督のジョークも飛び出すなど、厳しいレースを控えリラックスしたムードとなった。
前戦の優勝で40kgのハンディウェイトを搭載することもあり、今回は苦戦が予想された「カルソニック IMPUL GT-R」。18日朝の練習走行は9位、午後に行われた予選1回目の混走枠でも12位だったが、GT500の専有走行枠ではオリベイラがそれまでのタイムを1秒以上縮めて5位につけ、トップ10台によるスーパーラップ(SL)進出を決めた。夕方17時過ぎに始まったSL、6番目にコースインしたオリベイラは攻めの走りでその時点でのトップタイムをマーク。その後に出走した車両にタイム更新はされたものの結果的には4位というポジションを獲得した。
19日の決勝レースは猛暑を避けた16時スタートだが、スターティンググリッドの気温は30℃を超え、路面温度も40℃以上でコースに立っているだけで汗が噴き出してくるほどだった。しかしGT-Rにはカルソニックカンセイとニスモが共同開発したエアコンが搭載されており、高温によるドライバーの疲労も緩和されるため、熱中症等の不安は全くなかった。 16時4分、46周の決勝レースがスタート。スタートを担当したオリベイラは、1コーナーで右からブレーキを遅らせた車両に寄せられて接触。たまらずコースアウトを喫して大きくポジションを落とすことになった。幸い車両にダメージはなく12位から追い上げ、10周目には9位にまで順位を上げ5台による5位争いのバトルに加わった。しかしその時点で既にエンジンにトラブルが発生しており、トップスピードが伸びないという苦しい状況。
チームは早めの16周でオリベイラをピットインさせたが、隣のピットを使用している#24 GT-Rと同時ピットイン。手狭な状態でのピットワークで左フロントのタイヤ装着に手間取り、ここで10秒以上のタイムロスを喫することになった。交代した松田がコースに出ていくが、順位は再び大きくダウン。さらにエンジントラブルを抱えたままでラップタイムは3秒ほども遅い苦しい走行を強いられた。松田もそのような状態ながら周回を重ねるが順位のばん回はならず15位でチェッカー。ポイント獲得はならず残念な結果となってしまった。

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「スタート直後の1コーナーでは当てられてしまい、コースアウトをするしかありませんでした。幸いダメージはなかったのでリカバリーをしようとしましたが、エンジンにトラブルを抱えてしまいました。早めに交代することになったのですが、ピットインのタイミングが良くなかったですね。今回の結果は残念ですが、速さは見せられたと思います。次のレースではまたいいレースを見せられるよう頑張ります」

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