レースレポート
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2011 SUPER GT 第2戦4月30〜5月1日 富士スピードウェイ(1周:4.536km×59周)
30日:晴れのち曇り/ドライ、2万4,000人、1日:曇りのち雨/ドライ〜ウェット:3万6,000人

新体制のカルソニック IMPUL GT-R
雨に翻弄されるも完走を果たし14位

予選4位/決勝14位

2011年SUPER GTシリーズ開幕戦が、4月30日〜5月1日に富士スピードウェイにおいて開催。新たにジョアオ・パオロ・デ・オリベイラを迎え新体制となったTEAM IMPULの#12「カルソニック IMPUL GT-R」は、雨となった決勝レースで4番グリッドからスタートしてトップに立ったが、悪コンディションでスピン。他車と接触して破損した車両の修復に時間を要したこともあり、14位でレースを終えた。

3月の東日本大震災の影響で年間スケジュールが変更された2011年シーズン。当初第2戦として予定されていた富士ラウンドが開幕戦の舞台となった。
30日の朝は初夏の爽やかな好天となり富士山も雄大な姿を見せた。朝に行われた練習走行で#12 GT-Rは15台中5位につけまずまずのスタートを切った。午後になると西風が強くなり雲も張り出してきた。予選1回目で#12 GT-Rは2位につけ、トップ10が1台ずつアタックして順位を争うスーパーラップ(SL)への進出を決めた。SL進出10台のうち9番目にコースインしたオリベイラは、予想より低い路面温度ながら慎重かつ果敢に攻めて4位。ブリヂストンタイヤを使う10台の中でトップとなるタイムを叩き出した。
1日の決勝日朝は曇天。やがて小雨となり決勝レース前には雨の量も増えた。例年ゴールデンウィークの富士ラウンドは400kmレースとして開催されるが、今年は震災の影響で300km(66周)に短縮して行われる。今年、チームへのサポート30周年となるカルソニックカンセイの呉文精社長がピットを表敬訪問。星野一義監督も今年の活躍を誓っていた。
14時、雨の中コースのコンディションを確認するためにセーフティカー(SC)の先導でレースがスタート。5周を終えた時点でSCが隊列の先頭から離れ、激しい水しぶきを上げながらバトルが始まった。4位からスタートしたオリベイラは集中力を高めて1コーナーで3位、ヘアピンコーナーで2位に順位を上げ、さらには12周目の1コーナーでトップを奪った! さらに、2〜3秒のマージンを保持しながらトップを快走していった。
ところが18周目のダンロップコーナーでコースにたまった水に乗りスピン。横を走行していた車両に接触した際に、ボディの左側と左後方を損傷してしまった。オリベイラは21周でピットインして松田に交代。メカニックの懸命な作業の結果、2周遅れで松田がコースに戻っていったが既に勝負権はなくなっていた。中〜後半は松田がしっかりと周回を重ね14位を走行。終盤になり一気に雨量が増えたこともあり、61周目に赤旗が掲出されレースは打ち切り。規定により59周終了の時点でレースは成立となった。

松田次生
「気迫あるJPの走りは本当に素晴らしかったのですが、少しもったいなかったですね。難しいコンディションの中で飛び出さないよう気をつけながら走りました。今回は僕たちと同じGT-Rが優勝をしましたが、まだまだ速くしていかないといけない部分もあります。他のタイヤメーカーも速くなってきましたし、次戦以降しっかり結果を残していきたいと思います。今回は雨の中でも多くのファンの方に来ていただけましたし、熱い応援をいただきました。本当にありがとうございました」

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