レースレポート
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2012 SUPER GT 第7戦 9月29日〜30日 オートポリス (1周:4.674km×65周)
9月29日 : 雨/ウェット 1万1,200人    9月30日 : 雨/ウェット、2万1,100人
予選8位 / 決勝 10位   ドライバー部門:松田次生、J.P.デ・オリベイラ=4位/44点、チーム部門:4位/61点

カルソニック IMPUL GT-R、
路面とタイヤのマッチングに苦しみ10位

2012年SUPER GTシリーズ第7戦は、9月29〜30日、阿蘇外輪山のオートポリスにおいて300kmレースとして開催。#12「カルソニック IMPUL GT-R」は8位から松田次生がスタートするも、ウェット路面とタイヤのマッチングが満足な状態ではなく苦戦。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラに交代後もタイヤの摩耗に苦しみタイヤ交換のために2度目のピットインを強いられ一時は14位まで順位を落としたが、最終的に10位までポジションを回復しポイントを獲得した。

今回は規定によりウェイトハンディがこれまでの半分となり、#12 GT-Rも43kgと身軽になった。オートポリスとR35 GT-Rとの相性は良く、最近の3大会で2勝を挙げている。さらに昨年オフに路面が全面的に改修され全体的に路面グリップが増しラップタイムも上がっている。また以前からタイヤの摩耗の多いコースだが、この路面改修によりさらに摩耗は増加すると見られていた。

週末は台風17号の接近により雨が予想されていたが、予選日は朝から冷たい、そして時には強く降る雨となった。予選は今回もノックアウト方式が採用。Q1ではオリベイラがコースインしてノックアウトギリギリの11位で通過。続いて行われたQ2では松田がステアリングを握るも8位にとどまり、ここでスターティンググリッドが確定することとなった。「自分のミスもありましたが、ウェット路面になかなかタイヤがマッチせず厳しい走りになりました。セッティングを見直してしぶとく走って何とか(ポイントが上位の)#1 GT-Rと#38 SC430の前でゴールしたい」と松田は厳しい表情で話した。

決勝日は台風17号も九州近辺から離れたが、オートポリスは濃い霧に包まれることになった。冷たい霧雨が降り続くなか朝のフリー走行が行われたが、視界不良のために8分で中断。そのままセッションは終了となり、変更したセッティングの確認も満足にできないまま決勝レースを迎えることになった。

11時50分より開始されたピットウォークが行われているころから徐々に霧が取れ、65周の決勝は予定どおりに行われることになった。気温16℃、霧雨が降ったりやんだりの天候。九州各地から集まった2万人を超えるファンが見守るなか、14時にセーフティカー(SC)の先導によりレースはスタート。2周のコンディション確認の後、SCが隊列から離れ大きな水しぶきを上げながらバトルが始まった。

スタートを担当した松田は思うようにグリップしない路面で順位をひとつ落としたが、9台による2位争いの集団に踏みとどまった。12周目に3コーナーでクラッシュした車両があり再びSCランとなる。15周終了時点でSCがコースを離れリスタート。しかし直後に松田のペースがダウンし、後続にかわされ11位と苦しい展開となった。26周で松田は早めのピットインをしてオリベイラに交代、13位でコースに復帰した。他の車両もタイヤの摩耗に苦しむなかオリベイラは38周目には8位まで順位を回復。さらなる上位進出が期待されたが、既にオリベイラのタイヤもグリップを失っており46周目には11位までダウン。たまらず48周でピットインしてタイヤを交換、14位まで大きく順位を落とす結果となった。

終盤、タイヤ交換を1回だけにとどめていた車両が一気にペースダウンするなか、オリベイラは徐々に順位を回復し63周目には入賞圏内である10位となりゴール。このレースでポイントリーダーの#1 GT-Rが優勝を果たしたことで#1 GT-Rの2年連続チャンピオンが確定、残念ながら#12 GT-Rはタイトルを逸す結果となった。

松田次生
「ここまでひどい内容になるとは思ってもみませんでした。晴れてドライ路面になれば何とか勝負できたと思うのですが、あの路面コンディションではお手上げでした。この天気のなかサーキットまで来て応援してくださったファンの皆さんには申し訳ありません。残念ながら逆転チャンピオン獲得はなりませんでしたが、最終戦では前回優勝した時のようにいいレースをお見せしたいと思っていますので、応援をよろしくお願いします」

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