レースレポート
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2012 SUPER GT 第6戦 9月8〜9日 富士スピードウェイ(1周:4.563km×66周)
9月8日 : 曇り/ドライ 1万8,200人    9月9日 : 晴れ/ドライ、3万3,800人
予選1位 / 決勝 優勝   ドライバー部門:松田次生、J.P.デ・オリベイラ=3位/43点、チーム部門:3位/58点

カルソニック IMPUL GT-R、一度もトップを譲ることなく完全優勝!

2012年SUPER GTシリーズ第6戦は、9月8〜9日、残暑の残る富士スピードウェイにおいて300kmレースとして開催。#12「カルソニック IMPUL GT-R」はポールポジションからスタートし、松田がトップをキープし独走状態に持ち込んだ。さらにトップを守ったままGT500クラスの最後でピットイン。交代したオリベイラが最速ラップを叩き出しながら2位との差を広げて20秒以上のリードをつけて完全優勝を果たした。

今回#12 GT-Rは46kgと比較的軽量で上位入賞が期待できる状態で富士へ。予選日朝に行われた公式練習でもトップタイムをマークするなど走り始めから好調さをアピールした。午後は一時雨という予想が出ており徐々に雲が張り出して来た。今回富士では初めて採用されることになった勝ち抜き戦スタイルのノックアウト予選。まずは15台の中から11台が勝ち抜けるQ1ではオリベイラが2位のタイムで問題なく通過。次のQ2では11台が7台に絞られる。Q1で使用したタイヤを使って松田がアタックを担当し無事ギリギリの7位で突破した。最後のQ3では再びオリベイラが新品タイヤを履いて終了1分前に唯一1分32秒台をマークしてトップに躍り出た。このタイムを誰も上回ることはできずオリベイラはSUPER GTで初となるポールポジションを獲得することとなった。

決勝日は晴れ間が増え気温も30℃を超え残暑が戻ってきた。今回はカルソニックカンセイの呉文精社長がピットを表敬訪問し、星野一義監督やドライバーを激励した。スタートを担当したのは前戦鈴鹿同様、松田。14時03分、グリーンランプが点灯すると松田はトップを守って1コーナーへ。そのまま2位に1.5秒の差をつけて隊列をリードしていく。規定により前日の予選Q3で使用したタイヤを履いてスタートした松田は、後続を引き離しながらもタイヤマネジメントをしながらタイヤの磨耗を極力抑えるクレバーな走りを展開しながらも2位に6秒ほどのリードを保った。そしてなんとトップを走行しながらGT500クラス全15台の最後、全66周の折り返し点を過ぎた35周目でピットインしてオリベイラに交代した。

迅速で完璧なピットワークも決まり、オリベイラは2位に9秒差をつけてトップでコースへ。そしてじわじわとリードを広げていき、このレースの最速ラップを叩き出しながら57周目には2位に15秒差、さらには終盤64周目には20秒もの大差を付けて独走。まるで星野監督が現役時代に2位以下を大きく引き離して走行する“星野パターン”を再現するかのような圧勝でポールtoフィニッシュ&最速ラップの完全優勝で今季初勝利を挙げた。この結果、ドライバーズポイントは20点を加算してポイントリーダーと15点差の3位に急浮上。残り2戦で逆転チャンピオンも不可能ではなくなった。またこれまで6回チームを表敬訪問した呉社長だが、これで2回目の優勝を体験することとなった。

松田次生
「とりあえず優勝できてホッとしました。第2戦ではトップを走っていたのに波乱で勝てませんでした。でもこのレースですべてを吹っ切ることができました。チャンピオン争いにも残ることができましたし、残り2戦全員で力を合わせて頑張っていきたいです」

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「完璧な週末でした。走り始めから調子が良くポールポジションも予定どおり取れました。次生はタイヤのマネジメントをしながら素晴らしい走りをしてくれました。だから僕はとても楽に走ることができました。終盤ストレートエンドでバーストしたタイヤや破片が飛び散っていましたが、それを踏むこともなく運も良かったですね」

星野一義監督
「本当に長いレースで最後までずっと心配だった。レースというのは実力だけでは勝てない。運も必要だよ。これでランキング3位。こういうチャンピオンを狙える場所にいるということが大事なんだ。ひとつひとつミスもトラブルもなく戦う。俺たちはやるよ!」

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