- 劉 宇暁
- グローバル生産本部 SCMセンター
物流グループ - 経済学部卒、2011年12月入社。生産管理・物流チームに配属され、グローバル物流ルート改善に携わる。2015年から2年間は出向して、九州の輸入物流改善を行いながら、倉庫統合や生産計画の業務に携わる。
- 四戸 美香
- グローバル組織活性化本部
人事グループ 主管 - 文学部史学科卒、1991年入社。入社して以来、海外企画部、海外事業部で勤務し、海外拠点のサポート業務に携わる。2010年から2年間は、購買担当としてタイに赴任。2013年には人事グループに配属となり、現在は働き方改革を推進している。
- 星野 泰明
- グローバルファイナンス本部
資金管理グループ 主担 - 商学部卒、2007年入社。入社後は、原価管理グループに配属。2014年から3年間、アメリカに出向、ファイナンスの仕事に携わる。帰任後、原価戦略企画グループで業務の効率化・情報の一元化プロジェクトに携わり、現在は資金管理グループで旧カルソニックカンセイグループの金融業務を担当。
まず、違いを理解することが、
ダイバーシティへの第一歩になる。
劉私は、中国の銀行で2年半働いた後、大阪にある日本の家電メーカーに入社しましたが、M&Aを機に退職し、マレリ(旧カルソニックカンセイ)に転職してきました。日本に来て感じたことは、自分の考えをはっきり言わない人が多いことですね。わかってくれるだろうと思い込んだり、言ったら悪いだろうと遠慮したり。海外の人にしたら、言わないとわからないですよ。
星野日本は、みんな同じような環境で育ってきているから、阿吽の呼吸というものがあるからね。私も、アメリカに3年間出向していましたが、自分の思っていることをはっきりと伝えることは、意識していましたね。日本だとわざわざ言わないことでも、常に言うようにしていました。
劉私も日本で働くようになり、日本の仕事の習慣が身について失敗したことがあります。例えば、中国の人にメールで仕事上の依頼をしても、なんの反応もなかったことがありました。日本だとメールを送りっぱなしにしていても対応してくれているのが普通ですし、たいていすぐに返信が来てスムーズに進みますよね。少し経ってからどうなっているか尋ねると、何もやってないとの返事。中国の方は、私の依頼よりも、現地の会社の仕事を優先していたのです。
四戸現地の方にとっては、自分を直接雇ってくれている会社の指示に従っていればいいと考えているのだと思います。
星野確かに、誰が評価してくれるかによってプライオリティが変わる傾向にありますよね。それは間違いではないですよね。正しい、正しくないじゃなくて、環境によるのだと思います。
四戸私も昔であれば、頼んだことはやるのが当然だろうと怒っていたでしょう。でも、それも日本的な考え方の押し付けかもしれませんね。文化的背景、人種的背景が違えば、時間の考え方、仕事への考え方がまったく違う。そういった相手の背景を尊重しながらコミュニケーションを取っていくことが大事ですね。
劉それから私も海外の方と仕事をする時は、こまめに連絡を入れて、一つひとつしっかりと伝えることを意識するようになりました。