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カルソニックカンセイ、新型のガソリンエンジン用EGRクーラを商品化

 カルソニックカンセイ株式会社(本社:さいたま市北区、社長:森谷弘史)はこのほど、東京ラヂエーター製造株式会社(本社:藤沢市、社長:林隆司)と共同で、燃費改善や近年の排気ガス規制への対応を目的とした、世界最小クラスのEGR(※)クーラを商品化しました。
(※)Exhaust Gas Recirculation = 排出ガス再循環


 EGRクーラとは、エンジンの排気ガスの一部を燃焼室に戻す際に冷却するための熱交換器であり、エンジン内の燃焼温度を下げて窒素酸化物の排出量を減らすとともに、エンジン吸入時のポンピングロス(抵抗損失)を軽減し、燃費を改善する製品です。
 これまでのEGRクーラでは、高い放熱性能と小型・軽量化を両立させることが困難とされてきましたが、当社はクーラ内の排気ガスの流れ方に着目し、ガスが流れる際の抵抗を最小化する渦発生のメカニズムを解析した結果、理想的な「縦渦」を発生させるフィンの形状として、世界で初めて、VG-FIN®(Vortex Generator:VGフィン)を開発し、EGRクーラに搭載しました(参考1)。
 従来の市場品との比較では、同一ガス抵抗時の比較で12~36%の性能向上、また、同一性能時の比較では21~29%の軽量化を実現しました(参考2)。そのため小型乗用車への搭載も可能となり、すでに量産を開始しています。

 現在、燃費改善や排ガス浄化のために、ガソリンエンジンのさらなる熱効率改善が求められています。当社のEGRクーラは、ガソリンエンジンの熱効率改善に役立つ製品として、今後ますます需要が高まることが見込まれています。

(参考1)ガスの流れ方
013101.jpg(参考2)市場品との比較

013102.jpg013103.jpg

EGRクーラ画像

013104.jpg

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