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SUPER GT Round1 (岡山国際サーキット)
OKAYAMA GT 300km RACE
2005年 SUPER GT 第1戦 in 岡山国際サーキット(岡山) 1周= 3.703km
カルソニック IMPUL Z アクシデントに見舞われ序盤にリタイア
全日本GT選手権(JGTC)が国際シリーズ化され、名称もSUPER GTとなった。その開幕戦は3月26〜27日に岡山国際サーキット(旧称:TIサーキット英田)にて開催され、ブノワ・トレルイエ/井出有治組のカルソニック IMPUL Zは、13番目のグリッドからスタートして6位争いのグループまでポジションアップしたが、バックマーカーに追突されて車両が大破。わずか8周目でリタイアという残念な結果に終わった。
27日も朝のうちは好天で、朝早くから5万9100人ものファンが岡山に詰め掛けた。しかし天候は下り坂にあり、夕方からは雨が降り出す可能性もあった。8時20分から30分間行われたフリー走行で、カルソニック インパルZは10番目のタイム。あとは決勝で追い上げるだけだ。
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Copyright © Calsonic Kansei |
14時にパレードラップがスタート。14時3分にグリーンシグナルとなって82周の決勝レースが始まった。カルソニック インパルZのスタートドライバーはブノワ。しかしスタートラインを通過するまでに既に前の車両を抜いてしまっていた。10位でオープニングラップを通過したブノワは、4周目には9位、そして6周目には4台の車両による6位争いを展開していく。さらに周回遅れが出だし、GT300の隊列を縫うようにGT500の隊列がバトルを繰り広げていった。
しかしそんな矢先、やはりスタートの違反が取られ、ドライブスルーのペナルティが課せられることになってしまった。8周目のヘアピンコーナー立ち上がりで、GT500の車両を避けて走行していたGT300の車両同士が接触。そのうちの1台の車両がスピンしながら、運悪くブノワの背後から追突してしまった。リヤのカウルを大破させたブノワは何とかピットまで帰ってきたが、左リヤの足回りも壊れておりここで万事休す。予選からのトラブルを引きずったままレースウィークを終えることになってしまった。
第2戦はチームインパルの地元、新生・富士スピードウェイでのレース(5月3〜4日)。4月10〜11日に開催されるGT合同テストまでに車両を万全にして、雪辱を期す。
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RACE RESULTS |
Sunday,27 March, 2005 - OKAYAMA International Circuit [ 14:03〜82Laps Cloudy / Dry ]
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Pos |
Car Name |
No. |
Driver Name |
Time/Diff |
1 |
ECLIPSE ADVAN スープラ |
25 |
織戸 学 / ドミニク・シュワガー |
2:02'29"899 |
2 |
DYNACITY TOM'S SUPRA |
36 |
土屋 武士 / ジェームス・コートニー |
-3"494 |
3 |
G'ZOX・HASEMI・Z |
3 |
金石 年弘 / エリック・コマス |
-21"403 |
4 |
ARTA NSX |
8 |
伊藤 大輔 / ラルフ・ファーマン |
-30"533 |
5 |
EPSON NSX |
32 |
松田 次生 / アンドレ・ロッテラー |
-48"176 |
6 |
DYNACITY TOM'S SUPRA |
37 |
片岡 龍也 / 山本 左近 |
-51"411 |
7 |
TAKATA 童夢 NSX |
18 |
道上 龍 / 小暮 卓史 |
-1'06"041 |
8 |
デンソーサードスープラGT |
39 |
アンドレ・クート / ロニー・クインタレッリ |
-1Lap |
9 |
イエローハットYMSスープラ |
35 |
服部 尚貴 / 脇阪 薫一 |
-1Lap |
10 |
RAYBRIG NSX |
100 |
セバスチャン・フィリップ / ジェレミー・デュフォア |
-1Lap |
R |
カルソニック インパル Z |
12 |
ブノワ・トレルイエ / 井出 有治 |
-75Laps |
JGTC→SUPER GTで何が変わった?
インターシリーズ化されたSUPER GTだが、車両規則や競技ルールの基本に大きな変更はないものの、一部分は細かく改訂されている。
車両規則では、最低地上高が45mmから50mmに変更、ミドシップ車両へのウェイト補正の軽減(NSXはこれで50kg軽量化)、前面投影面積の補正(細分化)など。
競技規則では、ペナルティやドライブマナーなどはSUPER GTレースディレクターが競技長と協力して判定を行うことになった。これにより、従来、競技長の判断だったものが、固定されたレースディレクターがシリーズ全体を通して一緒に判断することによって、開催地における微妙な判断の違いをなくし公平な判断ができると期待できる。また、予選トップ3と決勝ベストラップトップ3に与えられる10kgのウェイトハンディは、シーズン途中に降ろすことができるようになった。さらにシーズン中に一度でもウェイトハンディを受けた車両は、性能引き上げは受けられないことになった。エンジンチューナー部門のタイトルも廃止された。
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