11月11〜12日、ツインリンクもてぎ(栃木県)においてSUPER GTシリーズ第8戦が開催され、安田裕信とヤン・マーデンボローの「カルソニック IMPUL GT-R」は、予選10位からスタートして前半は波乱の展開からマーデンボローが6位まで順位を上げて安田に交代。ピット作業で2台に逆転され7位でコースに戻った安田はその順位を守ってチェッカー。今季4回目の入賞となった。
最終戦の舞台はストップ&ゴーサーキットであるもてぎ。予選日の朝は雲に覆われて寒かったが、練習走行中に雲が取れ晴れ間が覗いて気温も路面温度も上昇した。気温17℃、路面温度22℃コンディションで14時20分に始まった公式予選Q1。マーデンボローがしんがりでコースインしてアタックに入るが、思うようにタイムが伸びず1分37秒980で10位。トップ8が進出できるQ2へ残ることはできず、これで決勝のグリッドが確定した。
予選日の夕方、キッズウォークの時間で、34歳の誕生日を迎えた安田のバースデーイベントが開催。パートナーのマーデンボローはもちろん、日産系ドライバーらが集まり誕生日を祝った。またカルソニックレディからも安田にプレゼントが手渡され、「明日は頑張って巻き返します」と集まったファンへ答えた。
決勝レースは通常の300kmよりやや短い250kmレース。快晴のもてぎではドイツツイーリングカー選手権(DTM)に参戦するメルセデス、アウディ、BMWがデモランを披露。将来のSUPER GTとの交流戦に期待がかかる。グリッドにはカルソニックカンセイの森谷弘史CEO他多数の役員が星野監督を表敬訪問。監督も笑顔を見せていた。その後、グリッド上からドライバーも一緒に、青く染まった270名のカルソニックカンセイ応援ツアー席へ手を振り、活躍を誓った。
栃木県警の白バイとパトカー、そして3台のDTMマシンによるパレードランを終え、フォーメーションラップに入り13時37分に53周の決勝レースがスタートした。その直前先頭グループで接触があり、隊列が一気に詰まったオープニングラップとなった。ステアリングを握ったマーデンボローは、その混乱の中でひとつポジションを上げて走行。さらに6周目の上位陣に接触があり、ここで2つ順位を上げた。次の周回にピットインした車両があり、これでマーデンボローは6位へ。しかも前後を2台のNSX-GTに挟まれた状態でのバトルが続いた。
19周目には早めのピットインをする車両が出始め、マーデンボローは22周目に3位まで順位を上げたところでピットイン。タイヤ交換、給油、そしてドライバー交代を済ませて安田が11位でコースに戻った。35周で全車がピット作業を済ませると、安田は7位に。安田は前後の車両とも距離があり単独走行となった。中盤以降GT500クラスに大きな変動はなく、安田は7位の順位のままチェッカー。第5戦・富士以来となる入賞を果たしたが、ノーポイントの多い苦しい2017シリーズをランキング13位で終えた。
安田裕信
「最終戦を良い結果で終わらせたかったのですが、予選結果が悪過ぎて上位に行くことができませんでした。ピット作業ではNSX勢が早く、先に行かれてしまい追いつかなかったです。今年一年間、パフォーマンスを発揮できずに悔しいシリーズになってしまいました。一年間熱い応援をありがとうございました。期待に応えることができず申し訳ありません。必ず巻き返します！」
