レースレポート

2017 SUPER GT 第3戦

5月20日〜21日 オートポリス(1周:4.674km×65周)

カルソニック IMPUL GT-R、粘りの走りで7位ゴール

5月20〜21日、オートポリス(大分県)においてSUPER GTシリーズ第3戦が開催され、安田裕信とヤン・マーデンボローの「カルソニック IMPUL GT-R」は、タフなレースにおいて、予選9位から2つポジションを上げた7位でゴール、3戦連続完走でポイントを追加した。

熊本地震の影響で昨年大会が中止となり1年半ぶりの開催となったオートポリス。この週末は好天に恵まれ、初夏の緑もまぶしい爽やかなコンディションとなった。20日は雲ひとつない天気となり気温も25℃を超える夏日に。14時から公式予選Q1が行われ、安田がコースイン。セッション終盤に安田は1分35秒675でQ2進出となる8位につけたが、その後に安田を上回る車両があり、わずか0.04秒差で9位となりこれで終了。残念ながらQ2進出はならなかった。「タイヤを温めすぎた自分のミス。9位は今年の予選ベストリザルトではあるけれど、Q2に残れなかったのは僕の力不足。悔しさを決勝にぶつけたい」と安田は唇を噛んだ。

21日決勝日は前日に比べて雲は多いものの引き続き爽やかな天候に。グリッドではカルソニックカンセイ地元大分の関連会社 CKK田原社長が星野一義監督を表敬訪問。星野監督も笑顔で活躍を誓った。スタンドには青いカルソニックカンセイの小旗を持ったCKK観戦ツアーの方や、大勢のカルソニックファンが詰めかけた。薄曇り、気温22℃、路面温度31℃というコンディションのなか14時07分に65周の決勝レースがスタートした。

ステアリングを握ったマーデンボローは、混乱するオープニングラップを慎重にかつアグレッシブに走りポジションをキープ。しかし6周目に入ったとき後方でクラッシュが発生。この車両と散らばったパーツを回収するためにセーフティカー(SC)が導入されることとなった。隊列を整えて13周終了時点でSCランは終了してバトル再開。マーデンボローは#38、#19と2台のレクサスLC500に挟まれる形で、さらに周回遅れのGT300車両をパスしながら周回を重ねるが、順位は変わらず重苦しい展開が続いた。23周目、マーデンボローは#23 GT-Rに先行を許し10位へ。28周目からピット作業を始める車両があり、マーデンボローは徐々に順位を上げていき、32周目には6位へ。そして34周でピットインした。

ここでドライバーは安田に交代。ピットワークもミスなく、給油とタイヤ交換を済ませて安田が9位でコースへ戻った。安田は#37と#19、2台のレクサスに挟まれる位置で、4位争いをするグループに加わったが、第2ヘアピンで#37 LC500と接触した際に右フロントを壊しそこからペースが鈍っていった。終盤にはタイヤもグリップを失いて徐々に遅れ始めたが、上位の脱落もあり51周目には8位へ、さらには60周目には7位へポジションを上げてチェッカー。厳しい状況ながらタフなレースを堅実に走り結果を残した。

安田裕信
「交代後はペースも良く前の集団に追いつくことができましたが、クルマをぶつけてからは思うように曲がらなくなり、終盤はタイヤがタレてしまいました。同じGT-Rでもミシュランタイヤを装着した2台に負けてしまい悔しい思いをしています。6月はテストが続きますが、そこで走り込んでいいセットを見つけていきたいと思っています」

ヤン・マーデンボロー
「前回オートポリスでテストした時から良いセットアップができたので自分としては満足しています。特にGT300マシンを追い抜くことはとても楽しめました。クルマは徐々に進歩していると思います。次のSUGOの前にテストがあるので、これからももっともっと努力して、より多くのポイントを得られるように頑張ります! 今回、満員のグランドスタンドを見るのは最高でした!」

5月20日9位/ドライ観衆:1万470人
21日7位/ドライ気温19℃
路面温度29℃(14時)
観衆: 1万8,200人
ドライバー部門安田裕信/ヤン・マーデンボロー13位/7点
チーム部門10位/14点

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