レースレポート

体制発表&開幕前テストレポート

ヤン・マーデンボローが加入し、新たな布陣で戦う

2月17日、日産/ニスモは2017年のモータースポーツ活動を発表。カルソニック TEAM IMPULの布陣は安田裕信とヤン・マーデンボローとなった。安田はチーム加入4年目、マーデンボローはゲームソフトのグランツーリスモシリーズのGTアカデミーを経て、昨年来日した25歳の英国人ドライバー。レース活動は2012年より本格的にスタートし、2013〜15年にはル・マン24時間にも参戦、昨年はSUPER GT GT300クラス、全日本F3選手権でチャンピオン争いを展開した伸び盛りだ。またタイヤブランドはブリヂストンで変更ない。

2月19日、日産グローバル本社ギャラリーにおいて「2017日産モータースポーツ活動計画発表会」が、例年以上に多くのファンを集めて開催。登壇した安田は「近年なかなかチャンピオンに届かないのですが、今年はぜひ獲りたい。ヤンと共に精一杯頑張ります」、マーデンボローは「GT500クラスへの参戦はうれしいです。皆さんのサポートに応えられるよう100%の力を出して頑張っていきたい」とスピーチし、新体制でのタイトル争いに向けて抱負を語った。また星野一義監督は、「去年もドライバー、ポテンシャルあるマシンと最高の体制だったのにチャンピオンが獲れなかった。チャンピオンを獲るには何が必要なのかつかめなくて嫌になってしまう。だから今年は何も宣言せず、男は黙って勝負する」ときっぱり。

開幕に向けてマレーシアと岡山で多くのデータを収集

この発表の前、2月4〜8日にはマレーシア、セパン・サーキットにおいて今シーズンの本格的なテストがスタート。最初の2日間は安田が精力的に走り込み、バサースト12時間を終えたマーデンボローが3日目から合流。「初めてのGT500マシン、初めてのサーキットで、なかなか難しいです。移動での疲れはありますがたくさん走り込みたい」との言葉どおりNEWマシンとコースに慣れていった。

3月18〜19日には、岡山国際サーキットにおいてSUPER GT公式テストが開催。18日のセッション1では安田が主に走り、1分18秒901のベストタイムをマーク。午後のセッション2ではマーデンボローが主にドライブしたが、GT300車両との接触もあり修復に時間を要した。19日は2つのセッションで120周を走り込み、タイヤとマシンを確認。2日間で200周以上を走破した。タイム的には15台中12位ではあったが、開幕に向けて多くのデータを収集することができたようだ。

今後は富士スピードウェイで開催されるSUPER GT公式テストを済ませ、4月8〜9日にいよいよ岡山国際サーキットにおいてSUPER GTシリーズが開幕する。

※ 写真の転載・転用は法規上の観点より、ご遠慮ください。

ページトップへ