レースレポート

体制発表&開幕前テストレポート

前年体制を継続し総合優勝を目指す

2月12日、日産自動車とニスモは2014年のモータースポーツ活動概要を発表。そして2月28日、日産グローバル本社ギャラリーにおいてSUPER GTの監督、ドライバーが参加してファンミーティングを行った。

TEAM IMPULの体制は前年と変更なく安田裕信とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのコンビネーション。ステージで行われたトークショーでは星野一義監督が「毎年チャンピオンを獲ると言っているのに獲れないので本当に落ち込んでいます。でも何とか意欲を持ってテストを繰り返しています。レースの世界は運もありますがトラブルやクラッシュも起きます。毎年スタートはいいのですが、途中で何かが起きてしまいます。レースをやっている以上目指すのはチャンピオンなのでチーム一丸で頑張ります。今年は12号車の応援をよろしくお願いします」と述べた。

安田は「去年は自分のミスもあってシーズン中盤から苦戦したので、今年はそうならないようにしたい。テストでは(負傷した)JPの分まで頑張る」と決意を新たにした。左手をギプスで固定したオリベイラは「前の週に濡れた床で滑って左手を突いた時に親指の根元が複雑骨折してしまいましたが、開幕戦には間に合わせます。今年はコース上で一定した安定性を保てるようにしたい」と語った。

開幕前のテストでも好調さを維持

3月14〜15日、岡山国際サーキットにおいてGT合同テストが行われ、2015年仕様のエアロパーツを装着した「カルソニック IMPUL GT-R」が初めて姿を現した。オリベイラはサーキットに姿を見せたが、まだギプスは取れておらず走行はすべて安田が担当した。

14日の朝は弱い雨が降りセッション1はウェット路面での走行となったが、安田は日産勢トップの5位のタイムをマーク。雨の上がった午後のセッション2には、従来のコースレコードを更新しトップとわずか0.030秒差の2位につけた。15日午前のセッション3では中盤に1コーナーでコースアウトしてタイヤバリアにクラッシュ。交換パーツがないためにここでテストは終了。午後のセッション4で予定していたロングランテストは行えないままとなり不安を残した。

しかし3月23〜24日に富士スピードウェイで行われたメーカーテストでは、オリベイラもステアリングを握り、両日とも午後のセッションではトップタイムをマークするなど好調さを見せた。そしていよいよ4月4〜5日に岡山国際サーキットにおいて2015シーズンが開幕することとなる。

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