レースレポート
SUPER GT 第8戦10月18〜19日 オートポリス(1周:4.674km×65周)
18日 : 晴れ/ドライ、1万5,300人    19日 : 晴れ/ドライ、2万8,800人

カルソニック IMPUL GT-R、粘りの走りで10位ゴール

予選14位 / 決勝10位   ドライバー部門:セバスチャン・フィリップ=7位/41点、松田次生=8位/41点、チーム部門:8位/55点


SUPER GT第8戦は秋晴れの大分のオートポリスにおいて開催され、30kgのハンディウェイトを搭載したカルソニック IMPUL GT-Rは予選14位からスタート。序盤に松田がコースアウトを喫し最下位までポジションを落とした。しかしそこから粘りの走りを展開し10位までポジションを上げてゴール。貴重な1ポイントを獲得した。


30kgのハンディウェイトを搭載して九州・オートポリス入りした「カルソニック IMPUL GT-R」。17日に行われた練習走行では午前中に11位、午後に12位とスーパーラップ(SL)進出のボーダーラインのポジションで、チームはまず予選1回目でのトップ10入りを目指した。

Copyright © Calsonic Kansei 
18日の予選1回目は10時40分からGT500の専有走行枠。20分間のセッションの12分を過ぎたあたりで各車がコースイン。アタックドライバーの松田は、残り5分となってしんがりでコースインしタイヤを温めながら走行を開始した。ところが各車がアタックを開始した直後、残り2分を切った時点で、1台の車両がクラッシュしてセッションは赤旗が掲出されて中断となってしまった。松田もアタックラップの第2ヘアピンを通過したあたりだったがペースダウンを余儀なくされアタックはできないままとなった。

車両が回収されGT500の専有走行枠はわずか1分30秒だけ。直後にはGT300との混走枠となってしまうため、タイムアップが難しい。松田は混走枠に1分46秒057のタイムを出して予選基準タイムを何とかクリア。しかし順位は14位にとどまった。その後フィリップにバトンタッチして、こちらは1分44秒740で基準タイムをクリアし結果的には15位で予選1回目を終えた。しかし予選終了後に1台の車両が規定違反でタイム抹消となり14番グリッドを獲得することとなった。

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19日も晴天となったオートポリスは、決勝直前には気温24℃と絶好のレース日和となった。14時4分に65周の決勝レースがスタートすると、スタートドライバーの松田は無理なバトルを避け#22 GT-Rを先行させ15位へ。ところが6周目の後半の上りセクションで単独でコースアウト。大きなダメージもなくすぐにコースへ復帰したが、トップから40秒近く離された最後尾へドロップすることになった。

それでも松田はレースをあきらめずに周回を重ね、レースの1/3ほどが過ぎたあたりで2ピット作戦のためにピットインしたチームもあり14位へ。路面温度もこの時期としては高く、タイヤの負担が大きいコースのために、折り返し点より早めにピットインする車両が多い中、松田も10位までポジションを上げて31周でピットイン。ピットワークも決まり、セバスチャンは15位でコースへ復帰することとなった。33周で全車がピットインを済ませるとセバスチャンは13位へ。そして39周目には#25SC430、49周目には#17NSXをかわして11位となり、ポイント獲得までもう1ポジションとなった。そして終盤の64周目に#6SC430をパスしてついに10位。

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チームスタッフの頑張りと粘りの走りで、練習走行から流れの悪かったレースを何とかまとめ、1ポイントを獲得することになった。次の最終戦ではライバルは多いかもしれないが、第5戦・鈴鹿1000km以来の2勝目を狙い、万全な態勢でレースに臨む。


Rd. 8 SUPER GT IN KYUSHU 300KM RACE
- Sunday,14 September, 2008 - Twin Ring Motegi
[ Start 14:00 - 65 Laps / Weather : Fine Course : Dry ]
Pos No. Car Driver Time / Diff
1 23 XANAVI NISMO GT-R 本山 哲 / ブノワ・トレルイエ 1:56'36.729 
2 32 RAYBRIG NSX ロイック・デュバル / 平中 克幸 +18.490 
3 1 ARTA NSX ラルフ・ファーマン / 伊沢 拓也 +35.781 
4 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路 / リチャード・ライアン +47.340 
5 22 MOTUL AUTECH GT-R ミハエル・クルム / 柳田 真孝 / ドミニク・シュワガー +47.637 
6 3 YellowHat YMS TOMICA GT-R ロニー・クインタレッリ / 横溝 直輝 +50.145 
7 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍 / 小暮 卓史 +51.443 
8 36 PETRONAS TOM'S SC430 脇阪 寿一 / アンドレ・ロッテラー / カルロ・バン・ダム +56.749 
9 100 RAYBRIG NSX 井出 有冶 / 細川 慎弥 +1'02.272 
10 12 カルソニック IMPUL GT-R 松田 次生 / セバスチャン・フィリップ +1'07.445 
11月8〜9日 富士スピードウェイ(静岡県)

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