レースレポート
SUPER GT 第7戦9月13〜14日 ツインリンクもてぎ(1周:4.801km×63周)
13日 : 晴れ〜曇り/ドライ、1万4,000人    14日 : 晴れ/ドライ、3万9,000人

2ピット作戦を敢行するも惜しくもポイントゲットならず

予選9位 / 決勝11位   ドライバー部門:セバスチャン・フィリップ=6位/40点、松田次生=7位/40点、チーム部門:9位/51点


前回の鈴鹿1000kmを制した「カルソニック IMPUL GT-R」は、40kgのハンディウェイトを搭載し10kg分のリストリクター調整を受けての参戦となった。チームは軽い燃料とフレッシュタイヤでひとつでも上のポジションを狙えるように2ピット作戦を採ったが、僅差の11位チェッカーとポイント獲得にはわずかに及ばなかった。


鈴鹿で優勝した「カルソニック IMPUL GT-R」には、今回50kgのウェイトハンディが課された。しかし車重の上限は1,200kgなので、40kg分のウェイトを搭載して10kg分相当のリストリクター調整となった。「重いのもありますが、リストリクターが小さくなったので高回転域がつらい」と松田。12日に行われた2回の練習走行でもGT500の16台中16位と苦戦が予想された。

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今回の予選は、1年ぶりに勝ち抜き戦となる“ノックダウン方式”が採用された。朝の予選1回目はドライバー2名の基準タイムクリア、さらにノックダウン方式となる予選2回目のシミュレーションに費やされた。まずは20分間の専有走行枠では松田が基準タイムをクリアしてフィリップに交代。20分間で2名のドライバーが基準タイムをクリアした。GT300との混走枠では、予選2回目では1セットのタイヤしか使用できないため、ピットではユーズドタイヤを水で冷やしてまたそれを装着してコースインするなど、あわただしいものとなった。予選1回目の結果は8位。まずまずの結果にスタッフには笑顔も見られた。

午後の予選2回目は3つのセッション(S)に区分され、最初のS1で16台が12台に、次のS2では12台が8台に絞られる。そして最後のS3ではトップ8の順位が決まる。さらにこの予選2回目にはドライバーが2名ともアタックをしなければならず、これは事前申告制となった。「カルソニック IMPUL GT-R」のアタッカーは、S1とS2が松田、S3がフィリップの担当となった。

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気温30℃近い真夏のような天候のなか、予選2回目はスタートした。15分間のS1、中盤に各車がコースイン。松田はニュータイヤを履いてセッション終盤に1分46秒140をマーク。9位につけS1をクリアした。22分間のインターバルでタイヤを冷やして、10分間のS2に松田が出ていった。ここではS1より速い1分46秒074をマークしたが、9位で残念ながらここで予選終了となった。「昨日の練習走行を考えると予想より頑張ることができたと思います。セッション2までは残りたいと思っていましたし、決勝も(次のレースで20kgのウェイトを降ろすことができ、なおかつ2点獲得となる)9位を狙って頑張ります」と松田。

14日も30℃近い気温となったが、風はもう涼しい。3万9,000人ものファンが詰めかけた63周の決勝レースは、14時3分にスタートが切られた。スタートを担当するドライバーは松田。最初のふたつのスティントを担当して、3つ目のスティントをフィリップがプッシュする予定だ。スタートを決めた松田はオープニングラップで6位に躍進。6周目から周回遅れが出だし、9周目からは単独での走行となった。17周目に最初のピットインを行い給油とタイヤ交換を済ませ、松田がステアリングを握ったまま15位でコースへ復帰した。実は予選前の時点で決勝レースでの2ピットストップ作戦は決定していた。車重が重く、リストリクターも小さく、もてぎのストップ&ゴーであるコースではタイヤやブレーキの負担が大きい。そのことから燃料を軽めにしてフレッシュタイヤを履いた方が上のポジションを狙いやすいとの判断だった。

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レース中盤にほとんどの車両がルーティーンピット作業に入ると32周目に松田は4位へ。そして41周目に2回目のピットインをして、給油、タイヤ交換を済ませ、ドライバーはフィリップに交代して13位でコースへ。やがてフィリップは12位の#22 GT-Rに追いつくが、なかなかこれをパスできない。残り10周を切った55周目にようやく前に出て11位となったフィリップは、62周目に#25 SC430を捕えてついに10位へ。しかしファイナルラップの後半セクションで、“9位狙い”のグループに追いついた。スローダウンしながらけん制する車両にブロックされながら、#18 NSX、#38 SC430、#25 SC430と「カルソニック IMPUL GT-R」の4台がひと塊となってチェッカー。しかし8位とわずか0.659秒の差で11位という結果で、残念ながらノーポイントに終わった。

松田次生
「最後の前の周で10位に上がったので良かったと思ったのですが、最後に混乱があったようですね。2ピット作戦を採って重いなりに頑張ったのですが結果はとても残念です。次のオートポリス、そして最終戦の富士ではもっといい結果を残したいと思います。応援をよろしくお願いします!」

Rd. 7 MOTEGI GT 300KM RACE
- Sunday,14 September, 2008 - Twin Ring Motegi
[ Start 14:03 - 63 Laps / Weather : Fine Course : Dry ]
Pos No. Car Driver Time / Diff
1 3 YellowHat YMS TOMICA GT-R ロニー・クインタレッリ / 横溝 直輝 1:55'19.682 
2 1 ARTA NSX ラルフ・ファーマン / 伊沢 拓也 +1.117 
3 36 PETRONAS TOM'S SC430 脇阪 寿一 / アンドレ・ロッテラー / カルロ・バン・ダム +1'02.688 
4 6 ENEOS SC43 飯田  章 / ビヨン・ビルドハイム / ロベルト・ストレイト +1'05.148 
5 32 RAYBRIG NSX ロイック・デュバル / 平中 克幸 +1'08.124 
6 35 宝山 KRAFT SC430 ピーター・ダンブレック / 片岡 龍也 +1'17.739 
7 22 MOTUL AUTECH GT-R ミハエル・クルム / 柳田 真孝 / ドミニク・シュワガー +1'53.053 
8 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍 / 小暮 卓史 +1'55.915 
9 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路 / リチャード・ライアン +1'55.991 
10 25 ECLIPSE ADVAN SC430 土屋 武士 / 石浦 宏明 +1'56.174 
11 12 カルソニック IMPUL GT-R 松田 次生 / セバスチャン・フィリップ +1'56.574 
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日産銀座ギャラリーで優勝報告会を実施

ツインリンクもてぎのラウンドを控えた9月10日、東京・日産銀座ギャラリーにおいて、「SUPER GT第6戦TEAM IMPUL優勝報告会」が開催され、多くの熱心なファンが詰めかけた。イベントに登場したのは星野一義監督と松田、フィリップ。鈴鹿1000km優勝のお礼を述べるとともに、残るレースでの応援をお願い。そして活躍を誓った。

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カルソニックレディが物販ブースでお待ちしています!

もてぎのグランドスタンド裏、カルソニックの物販テントにカルソニックサーキットレディのおふたりがお手伝いにやってきた。現在はシーケー販売のウェブサイトにて鈴鹿優勝記念のグッズを販売中! 最終戦・富士にもこのふたりが物販ブースに登場するので、チェックしてみてね! ギャルオンステージの前後、土曜に2回、日曜に1回顔を出す予定です。

10月18〜19日 オートポリス(大分県)

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