レースレポート
SUPER GT 第5戦7月26〜27日 スポーツランドSUGO(1周:3.704256km×81周)
26日 : 曇り/セミウェット〜ドライ、1万6,200人    27日 : 曇り/ドライ、3万4,800人

急病の松田に代えシュワガーを起用し結果は12位

予選14位 / 決勝12位   ドライバー部門:セバスチャン・フィリップ=9位/20点、松田次生=10位/20点、チーム部門:11位/25点


松田次生がウィルス性風邪のためにダウン。チームは急きょドミニク・シュワガーをピンチヒッターに起用して第5戦に臨んだ。そして予選14位から追い上げたものの、他の車両に追突してピットストップ10秒のペナルティを受けた。しかしそれでも後半は追い上げ、トップ10までもう少しの11位へ。しかしファイナルラップでマシントラブルのためにストップ。12位という結果だった。


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今回の車重は1,180kg。NISSAN GT-Rの中では最も軽量な1台ではあるが、ここSUGOはアップダウンの差が大きく重い車両には苦しい。さらに松田が急な発熱でダウン。金曜日の午後の練習走行では、翌週のGTA合同テストに参加するため来日し仙台入りしていたドミニク・シュワガーが急きょステアリングを握ることになった。「急な話だったので正直驚いています。スタッフに『シート合わせをする』と言われてジョークだと思いました」とシュワガー。彼はGT-Rのテストドライブを既に済ませており、運転の問題は全くないようだ。その後、松田の容体は回復に向かったが、大事を取って今回はセバスチャン・フィリップ/シュワガーという外国人ドライバーのコンビが実現することになった。これはIMPULでは初めてのことだ。
前日の雨も上がった予選日。GT300の専有走行枠で赤旗中断があり、予定より17分遅れで予選が始まった。予選開始時に路面がうっすら濡れていたためウェット宣言が出されたが、レコードラインはほとんどドライコンディションとなった。残り5分となってフィリップがアタックを開始。なかなか思うようにタイムアップせず、最後の最後に1分19秒833をマークするが15位にとどまった。混走枠でも赤旗中断があったが、このセッションでシュワガーがステアリングを握り1分19秒605へタイムアップ。しかしポジションは変わらなかった。しかしその後、1台の車両のタイムが削除されたため、14位に繰り上がることとなった。

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27日は朝から曇りで、朝のフリー走行でドミニクがGT-R最上位となる5位のタイムをマーク。決勝では追い上げが期待できそうだ。サポートレースでは霧がかかり進行が遅れることもあったが、SUPER GTのレース前には視界も良好となり、予定どおり14時過ぎからフォーメーションラップが始まった。14時12分、81周の決勝レースがスタート。コース幅が狭いSUGOではレースが荒れることが多いが、GT500のスタートでは2コーナー先で1台がスピンオフ。スタートを担当したセバスチャンは、この混乱をうまく回避して13位へ。15周目には#24GT-Rをパスして11位、さらには#17NSXとバトルを演じて28周目にはトップ10入りした。セバスチャンは今度は#32NSXに追いつき何度もスキをうかがうが、ここSUGOではなかなかオーバーテイクができない。そして中盤の37周目の馬の背でとうとう#32NSXに追突してコースアウトさせてしまった。早めにピットインをする車両が現れたこともあり44周目には4位までポジションアップ。しかしここでアクシデントに対してピットストップ10秒のペナルティが出され、47周でピットインしてペナルティを消化。次の周にピットインしてドミニクに交代した。
13位でコースへ出たドミニクは、昨年最終戦以来のSUPER GTレースを楽しむかのようにプッシュし続け、終盤の63周目に#3GT-Rをかわして11位へ。さらにプッシュして10位の車両まで4秒差まで追い上げた。しかし最終周の最終コーナーでまさかのストップ。ノーチェッカーではあったが、12位という結果を残した。

ドミニク・シュワガー
「最後はギヤボックスかドライブシャフトのトラブルだと思います。ファイナルラップにストップしてしまうなんて残念です。レースはスタートでも後半でもどちらでもOKでしたし、チームの判断に任せていました。GT-Rでのレースは初めてでしたが全然疲れませんでした。ペナルティがなければGT-Rの中でトップが取れたと思います。モッタイナイ」

Rd. 5 SUGO GT300KM RACE
- Sunday,27 July, 2008 - Sugo International Racing Course
[ Start 14:12 - 81 Laps / Weather : Cloudy Course : Dry
Pos No. Car Driver Time / Diff
1 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍 / 小暮 卓史 1:50'12.743 
2 35 宝山 KRAFT SC430 ピーター・ダンブレック / 片岡 龍也 +19.751 
3 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路 / リチャード・ライアン +30.585 
4 25 ECLIPSE ADVAN SC430 土屋 武士 / 石浦 宏明 +41.136 
5 100 RAYBRIG NSX 井出 有治 / 細川 慎弥 +1'08.330 
6 39 DENSO DUNLOP SARD SC430 高木 虎之介 / アンドレ・クート +1'18.817 
7 6 ENEOS SC43 飯田  章 / ビヨン・ビルドハイム +1'35.059 
8 24 WOODONE ADVAN Clarion GT-R J.P・デ・オリベイラ / 荒  聖治 +1Lap 
9 17 REAL NSX 金石 勝智 / 金石 年弘 +1Lap 
10 36 PETRONAS TOM'S SC430 脇阪 寿一 / アンドレ・ロッテラー +1Lap 
12 12 カルソニック IMPUL GT-R セバスチャン・フィリップ / ドミニク・シュワガー +2Laps 
8月23〜24日 鈴鹿サーキット(三重県)
7月30〜31日 ツインリンクもてぎ(栃木県)

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