レースレポート
SUPER GT 第4戦6月21〜22日 セパン・サーキット(1周:5.542km×54周)
21日 : 晴れときどき曇り/ドライ、5,500人    22日 : 晴れときどき曇り/ドライ、2万5,516人

カルソニック IMPUL GT-R、序盤のアクシデントも14位完走

予選7位 / 決勝14位   ドライバー部門:松田次生、セバスチャン・フィリップ=7位 / 20点、チーム部門:11位/22点


今回、1,190kgというGT-Rの中では2番目に重い車重でセパン入りした#12カルソニック IMPUL GT-R。練習走行からトップ10入りして活躍が期待されたが、予選7位からのスタートで1コーナーでの混乱で他車両との接触を喫しコースアウトし最下位に沈むことになった。車両にもダメージを受けてピットイン。メカニックの懸命な修復作業で1周遅れでコースへ復帰したが、14位完走という結果に終わった。


Copyright © Calsonic Kansei 
気温が30℃を超えるセパン。しかし今年は例年よりやや涼しい天候となった。それでも路面温度は40℃前後と真夏の日本と変わりなく暑い。21日の11時から始まった予選は気温31℃、路面温度41℃。11時20分からGT500の専有走行枠となり開始9分でカルソニック IMPUL GT-Rの松田次生がゆっくりとコースインしていった。松田は1分56秒561、そして1分56秒465をマークして9位。スーパーラップ(SL)進出をほぼ確定した。11時40分からの全車走行枠でもセバスチャン・フィリップが予選通過基準タイムをクリアして開幕からの4戦連続SL進出が決定した。
16時からの予選2回目は気温32℃、路面温度43℃だったが、GT500のSL時間帯になるとやや温度は下がってきた。2番目にコースインした松田は、タイヤが十分に温まらなかったのか、1コーナーでタイヤスモークを上げながらアタック。前半区間こそ最初に走行した車両に0秒131の遅れを取ったが後半は巻き返し1分56秒416でこの時点でトップに立った。その後、松田のタイムを破れない車両が2台あり、カルソニック IMPUL GT-Rは7位とポジションを2つ上げて予選を終了することになった。

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22日朝のウォームアップでも7位のタイムをマークしたカルソニック IMPUL GT-R。トラブルなく最後まで走りきれれば表彰台近くまでのポジションアップが期待された。決勝レースまでのインターバルでは一時雨が落ちて黒い雲も現れたが、スタート進行以降に雨が降ることは一度もなかった。気温30℃、路面39℃というコンディションの中、54周の決勝レースがスタート。今回もスターターはセバスチャン。がしかし混雑する1コーナーで前の車両と接触。セバスチャンはアウト側にコースアウトを喫してコースへ復帰するも最下位までポジションダウン。しかもペースが上がらない。2周目に緊急ピットインしてボンネットが開けられた。スピードが上がらない原因は、バンパー部分のエアインテーク部分をバンパーのパーツがふさいでしまったため。これを取り除きコースへ復帰したが、すでに全車から1周遅れの状態となり、上位進出はこれで断念せざるを得なくなった。
セバスチャンはGT300車両をかきわけながら走行。周回によっては1周の間に6台ものGT300車両をかわして総合順位を上げていった。そして13周目までにGT300車両をすべてかわしてGT500の最後尾からチャンスをうかがっていった。28周でセバスチャンがピットインして松田に交代。松田はじわじわと15位の車両を追い上げていくが距離が遠すぎた。後半は2台の車両がトラブルで姿を消し、結局カルソニック IMPUL GT-Rは14位で完走。今季初めてのノーポイントに終わった。しかし今回ウェイトを増やすこともなく第5戦SUGOを迎えられることもあり、気分を入れ替えて7月最終週のみちのくラウンドへ臨む。

Rd. 4 SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA
- Sunday,22 June, 2008 - Sepang Circuit
Start 16:04 - 54 Laps / Weather :Fine Course : Dry
Pos No. Car Driver Time / Diff
1 24 WOODONE ADVAN Clarion GT-R J.P・デ・オリベイラ / 荒  聖治 1:48'26.947 
2 22 MOTUL AUTECH GT-R ミハエル・クルム / 柳田 真孝 +2.419 
3 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍 / 小暮 卓史 +15.526 
4 25 ECLIPSE ADVAN SC430 土屋 武士 / 石浦 宏明 +23.143 
5 100 RAYBRIG NSX 井出 有治 / 細川 慎弥 +24.314 
6 17 REAL NSX 金石 勝智 / 金石 年弘 +49.745 
7 36 PETRONAS TOM'S SC430 脇阪 寿一 / アンドレ・ロッテラー +1'08.596 
8 6 ENEOS SC430 伊藤 大輔 / ビヨン・ビルドハイム +1'08.927 
9 3 YellowHat YMS TOMICA GT-R ロニー・クインタレッリ / 横溝 直輝 +1'14.439 
10 35 宝山 KRAFT SC430 ピーター・ダンブレック / 片岡 龍也 +1'21.730 
14 12 カルソニック IMPUL GT-R 松田 次生 / セバスチャン・フィリップ +1Lap 
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セパンのメインイベント!?
星野監督の誕生パーティが開催

 予選が行われた21日には、セパン恒例の星野一義監督の誕生パーティがピット裏のホスピタリティにて開催された。7月1日に61歳の誕生日を迎える星野監督は「去年還暦をむかえ、今年はもういいよって言ったんだけど」と言いながらもカルソニックサーキットレディからプレゼントを受け取りケーキのろうそくを消すと表情はまんざらでもなさそう。ここでサプライズとして催されたのは、3日前に29歳の誕生日を迎えた松田の誕生パーティ。このイベントには多くのドライバーが集まっていただけに、その顛末は……。ひと騒動終了後には、実家が和菓子屋だった星野監督が得意のナイフさばきを披露して出席者にケーキをふるまった。

7月26〜27日 スポーツランドSUGO(宮城県)
7月30〜31日 ツインリンクもてぎ(栃木県)

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