レースレポート
SUPER GT 第2戦4月13〜14日 岡山国際サーキット(1周:3.703km×52周)
13日 : 晴れ / ドライ 1万5,000人    14日 : 曇りときどき雨 / ドライ〜セミウェット、2万9,000人

新生カルソニック IMPUL GT-R、初の2位表彰台を獲得!

予選3位 / 決勝2位   ドライバー部門:松田次生、セバスチャン・フィリップ=4位 / 18点、チーム部門:4位 / 18点


開幕戦でNISSAN GT-Rが1-2フィニッシュを遂げたことで、NISSAN GT-R全車に特別性能調整として50kgのウェイトが搭載された(レクサスSC430も+40kg)。第2戦の舞台となる岡山国際サーキットはタイトなコーナーがあり、Zに比べてホイールベースが長くなったGT-Rにとってはやや苦戦が予想された。しかし金曜の練習走行、午前中に#12カルソニック IMPUL GT-Rはトップタイムをマーク。予想以上の手応えを得ることができた。


Copyright © Calsonic Kansei 
12日(土)の予選1回目のGT500専有枠は10時20分に始まった。すぐにコースインした次生はタイヤの皮むきのために1周してピットイン。タイヤを交換してセッション中盤の10時30分に再びコースインした。GT-R同士の激しいトップ争いを制したのは次生。残り1分で1分23秒645で暫定ポールを獲得。「狙ったとおりの走りができましたが、今日一番の目標はスーパーラップ(SL)でトップを取ることなので」と次生。SLに期待がかかった。

午後のSL、しんがりでコースインした次生はセクター1からセクター2にかけてトップタイムを逆転できず、1分23秒907で55kgも重い#23 GT-R、#1 NSXに続くまさかの3位に。「タイヤが暖まらなくて1コーナーから滑ってしまい、ラインが思いどおりに取れませんでした。でもトップの1分23秒517は見えないタイムです。決勝はNSXのロング(ラン)が安定して速いので要注意です」と、早くも気分を決勝に切り替えていた。

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13日の82周の決勝レースは、細かい雨がポツポツと降り出すなか14時03分にグリーンランプとなりスタート。全車が1コーナーをクリアしてきれいなスタートとなった。今回もスタートドライバーはセバスチャン。前回は直後に接触されてスピン&クラッシュを喫しただけに、慎重にかつアグレッシブに攻める。ポジションをキープしてピタリと前の2台を追うセバスチャンだったが、9周目にバックマーカーが現れると2位との差が微妙に開いていった。25周を過ぎると弱い雨が降り出した。コースは濡れていないものの、ラップタイムはやや落ち気味に。32周目にトップ争いをしていた#1 NSXがタイヤを傷めて早めのピットイン。これでセバスチャンは2位となった。37周目、やや早めにセバスチャンがピットインして次生に交代し、給油、異なるコンパウンドのタイヤに交換して11位でコースへ復帰。

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さらに次生の2台前には、ピット作業で時間を要していた実質2位の#1 NSXが走行中だった。44周目に1台をかわしてさらに#1 NSXとの距離を詰めて行く。そしてすべてのチームがルーティーンのピットインをすませた50周目には3位にポジションを戻した。さらに2位の#1 NSXは目の前にいる。ここから次生と#1 NSXの2位争いのバトルが展開。0.3〜4秒の僅差でチャンスをうかがいスタンドを沸かしていた次生だったが、60周目を過ぎたあたりで再び弱い雨が降り出した。#1 NSXは68周目のダブルヘアピンで止まりきれずに、次生の目の前でGT300と接触してスピン。そこを次生が楽にクリアして2位へ浮上した。

トップとの差は9秒余り。トップの#23 GT-Rは後方との距離を見ながらのペース。ここで次生はGT-Rにムチを入れた。2台の差はジワジワと狭まり80周目にはその差は2.9秒。最後は2.5秒の差で2位のチェッカーを受け、前回の“借り”を返すと共に、“2戦連続GT-Rの1-2フィニッシュ”の片翼を担ったのだった。

松田次生
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「いいレースができましたし満足できる内容でした。#1NSXのブロックに抑えられて抜くのに時間がかかってしまいました。丁度雨が強くなったのでチャンスをうかがっていましたが、お客さんもよろこんでくれたと思います。もう少し周回数があれば逆転優勝できたかもしれませんが、次以降確実にポイントを取って最終戦でチャンピオンを獲得したいです!」

セバスチャン・フィリップ
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「前回があんなレースになってしまってがっかりしていましたが、今回は表彰台に立つことができたし、GT-Rで1-2フィニッシュができたこともとてもうれしいです。スタッフもよく頑張ってくれたしみんなで喜びを分かち合いたいです」

Rd. 2 OKAYAMA GT 300km
- Sunday,13 April, 2008 - OKAYAMA International Circuit
Start 14:03 - 82 Laps / Weather : Cloudy - Rain Course : Dry - Wet
Pos No. Car Driver Time / Diff
1 23 XANAVI NISMO GT-R 本山 哲 / ブノワ・トレルイエ 2:01'56.605 
2 12 カルソニック IMPUL GT-R 松田 次生 / セバスチャン・フィリップ +2.506 
3 1 ARTA NSX ラルフ・ファーマン / 伊沢 拓也 +30.920 
4 36 PETRONAS TOM'S SC430 脇阪 寿一 / アンドレ・ロッテラー +33.310 
5 32 EPSON NSX ロイック・デュバル / 平中 克幸 +35.517 
6 35 宝山 KRAFT SC430 ピーター・ダンブレック / 片岡 龍也 +58.030 
7 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路 / リチャード・ライアン +58.255 
8 24 WOODONE ADVAN Clarion GT-R J.P・デ・オリベイラ / 荒  聖治 +1'08.586 
9 100 RAYBRIG NSX 井出 有治 / 細川 慎弥 +1'09.230 
10 3 YellowHat YMS TOMICA GT-R ロニー・クインタレッリ / 横溝 直輝 +1Lap 
5月3〜4日 富士スピードウェイ(静岡県)
7月30〜31日 ツインリンクもてぎ(栃木県)

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