レースレポート

体制キープの2年目
07年はより上のポジションを目指す!

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2月9日に日産自動車本社で行われた体制発表会。登壇したのは昨年と同じ顔ぶれ、星野一義監督、ブノワ・トレルイエ、星野一樹の3名だった。06年と同じ体制で07シーズンを戦うことが明らかになったのだ。

緊張の面持ちの中、星野監督が「昨年を振り返ると、鈴鹿1000km(第6戦)では優勝でき、マレーシア(第4戦・セパン)では3位表彰台を獲得できました。そして一度もリタイアすることなく頑張ることができました。シーズンオフにシミュレーションを考えて、これにスタッフがそつなく働いてくれた結果です。これにもっとスピードをつけてチャレンジしたい。というかチャレンジしないのは好きではないです。今年のZはストレートスピードは速いし、かなり期待できると思います。今年は必ずチャンピオンを獲るんだという気持ちで頑張ります」とあいさつした。

このチームで7年目のシーズンを迎えるトレルイエは「今年も星野さん、一樹と共にインパルで走れることをうれしく思います。昨年一樹は(GT500の)ルーキーでしたが、鈴鹿で優勝することができてとてもハッピーでした。いいクルマでいい仕事をしてベストを尽くして、勝利をプレゼントできるよう頑張ります」と抱負を語った。またGT500で2年目のシーズンを迎えた一樹は「ここ(発表会)に戻ったことを光栄に思います。まだ新人のつもりでチャレンジして、初心を忘れず努力を怠らず頑張って行きたい」と誓った。

なお星野監督によると、07年モデルの投入は第3戦・富士から。開幕の2戦は06年モデル(ターボ車)で戦うという。


合同テストで一樹を中心に走りこみ
3月2〜3日は、鈴鹿サーキットにおいて今年最初のGT合同テストに参加した。既に2月に岡山国際と鈴鹿でテストを行っているが、GT300車両との混走は今年初めてとなり、ドライバーもGTマシンのドライビングの感覚を呼び戻すには絶好の機会となった。
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また3日は鈴鹿サーキットのファン感謝デーとも重なり、開幕を待ちわびる多くのファンで鈴鹿はにぎわった。

初日に精力的に走りこんだのは一樹。ブノワが2月にマレーシア、セパンで行われたフォーミュラ・ニッポンのテストで右肩を痛めていたこともあり、78周してセッティングの確認、タイヤの選択など重要な仕事をチェックしていった。2日目の午前中にはブノワも走行してセッティングを確認。午後のセッションではS字で一樹がスピン&クラッシュしてしまったが、2日間で140周以上のマイレージを稼ぎ、開幕に備えることになった。

当初07モデルは、床にスキッドプレートを装着することにより、コーナリングスピードが抑えられるという情報だったが、各メーカーの努力により、07モデルは06モデルよりスピードで勝るということが明らかになった。06モデルにはどうやら50kgのウェイトが搭載されるようだ。開幕の2戦を06モデルで戦うチームにとっては、ハンディキャップは痛いが、マシンの信頼性は高いので、しっかり完走してひとつでも多いポイントを獲得しておきたいものだ。

GT500クラス 合同テスト総合結果
セッション 1:2007-03-02 09:30 - 11:30 / 天候:晴 / コース:ドライ
セッション 2:2007-03-02 14:30 - 16:30 / 天候:晴 / コース:ドライ
セッション 3:2007-03-03 09:00 - 11:00 / 天候:曇 / コース:ドライ
セッション 4:2007-03-03 14:00 - 16:00 / 天候:曇 / コース:ドライ
Pos No. Car Best Time Session 1 Session 2 Session 3 Session 4
1 8 ARTA NSX 1'52.081 2'22.376 1'54.033 1'52.081 1'53.170
2 18 TAKATA 童夢 NSX 1'52.381 1'55.939 1'53.914 1'52.381 1'52.531
3 100 RAYBRIG NSX 1'52.914 1'54.199 1'54.218 1'52.914 1'53.026
4 32 EPSON NSX 1'53.110 1'53.387 1'53.110 1'54.253 1'53.642
5 17 REAL NSX 1'53.243 1'55.487 1'54.123 1'55.071 1'53.243
6 38 ZENT CERUMO SC430 1'53.541 1'53.624 1'53.748 1'53.541 1'54.050
7 23 XANAVI NISMO Z 1'53.631 1'54.511 1'53.631 1'55.082 1'55.446
8 22 MOTUL AUTECH Z 1'53.861 1'54.006 1'55.734 1'53.861 1'54.087
9 1 白天宝山 TOM'S SC430 1'53.899 1'54.525 1'53.899 1'54.296 1'54.302
10 350 NISMO 開発車両 (Z33) 1'54.368 1'54.368 出走せず 出走せず 出走せず
11 6 Forum Eng. SC430 1'54.435 1'54.639 1'55.040 1'54.517 1'54.435
12 39 デンソー サード SC430 1'54.479 1'56.624 1'55.625 1'54.479 1'54.966
13 12 カルソニック インパル Z 1'55.039 1'55.039 1'56.104 1'55.214 1'55.590
14 3 YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z 1'55.210 1'57.069 1'55.210 1'55.897 1'56.728
15 24 KONDO RACING (Z33) 1'55.410 1'57.667 1'56.291 1'55.485 1'55.410
16 35 BANDAI DUNLOP SC430 1'55.547 1'55.547 1'56.231 1'56.073 1'55.817
17 25 ECLIPSE ADVAN SC430 1'56.162 1'56.211 1'56.162 1'57.654 1'56.203

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3月17〜18日 第1戦 鈴鹿サーキット(三重県)
3月27〜28日 富士スピードウェイ(静岡県)