レースレポート
SUPER GT 第8戦10月13〜14日 オートポリス(1周:4.674km×65周)
13日 : 晴れのち曇り/ドライ、1万2,100人    14日 : :晴れのち曇り / ドライ、2万4,600人

カルソニック インパル Z
不運なアクシデントでリタイア

予選15位/決勝リタイア
ドライバー部門:星野一樹=15位/19点、B.トレルイエ=17位/15点、J.デュフォア=23位/4点   チーム部門:14位/31点


不運――そんな言葉しか見当たらなかった。予選ではアタック中に他車のスピンがありベストタイムをマークできず15位にとどまった。決勝ではバトルを繰り広げている最中のレース中盤、アクシデントのためにコース上に停止していた他車を避けきれずZ同士でクラッシュ。何とかピットに戻ったもののフロント部を大破しており、レース続行は不可能になってしまった。


Copyright © Calsonic Kansei 
今回は1ランクUPの性能調整を受けていることもあり、金曜日の練習走行は快調そのものだった。朝の公式練習1回目は1分41秒862でトップタイムをマーク。さらに午後の2回目でもコースレコードに迫る1分40秒734で4位ながらZ勢の中ではトップタイムとなった。

13日、風がやや強いものの晴れときどき曇り、気温21℃、路面温度28℃というコンディションのもと、11時10分から公式予選1回目が始まった。ここオートポリスはタイヤに厳しいサーキットで、チームインパルも2ピット作戦を採用するなど毎年苦慮している。またレース中にはアクシデントの発生も多く、慎重な運転が要求される。

Z勢の中で唯一ハードタイヤを選んだブノワがセッション残り6分の時点、しんがりでコースイン。硬いタイヤを履いていることもあり、思うようにタイムアップしない。
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さらにセッション終了間際の第2ヘアピンでスピンした車両があり、黄旗が振られているためにこの時間帯ではベストタイムはマークできない。専有走行枠が終了しそのままGT300との混走枠となっても、ブノワはアタックを続けたが、1分42秒373がベストで16台中15位にとどまった。これでスーパーラップへの進出は絶たれ、九州地区のファンに単独アタックを見せることは不可能となった。

混走枠では一樹にスイッチして予選をクォリファイ。午後の予選2回目はセッティングを変更して一樹が確認、この日のセッションを終了した。

14日は朝から曇り。朝のフリー走行では10位とまずまずのタイムをマークした。他車両にトラブルが発生する中、順調にセッションをこなしていったが、スタート位置が後方のためじわじわと追い上げていくしかない。

気温19℃、路面温度25℃の曇天。14時4分に65周の決勝レースはスタートを切った。スターターはブノワで、ハードタイヤを選んでいるためピットインは中盤に1回を予定している。ブノワは序盤の混乱やアクシデントを避けながら4周目には11位、そして7周目には早くもトップ10入りを果たす。GT300車両をラップ遅れにしながら、前を行く#24 Z、後方の#6 SC430と9位争いを展開。
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20周を過ぎるとソフトタイヤを装着していた車両が2ピット作戦に出てピットインをし始めた。24周目にはペースの落ちた#3Zをかわして8位、さらにはピットインする車両が増えた27周目の1コーナーでは#18 NSXをかわして6位に浮上した。

そして再び#24 Zに追いついてテールtoノーズのバトルを展開していた矢先の30周目、トップを走行していた#38 SC430が第2ヘアピンでGT300とクラッシュしてストップした。ピットからブノワに無線が飛ぶ。しかしそれは間に合わなかった。ブラインドコーナーでストップしていた#38 SCに#24 Zと共にクラッシュ。何とかコースに復帰してピットへ戻ってきたが、フロント部を大破しておりレース復帰は無理と判断され、今回のレースは残念ながらリタイアとなった。

前回のもてぎ同様、他車両のアクシデントに巻き込まれるという不運なレースが続いたが、今回のレースの結果、次のレースではノーハンディウェイト、さらにプラスの性能調整を受けて臨むことができる。九州のファンにもチームにも消化不良のレースになったが、残るは富士の最終戦のみ。気分を切り替えて、次回は勝ちを狙ってのレースとなる。


星野一樹
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「今回は予選でハードめのタイヤを履いたこともあって振るわなかったんですが、決勝はいけると言う手応えはありました。レース序盤を抑えていけば中盤から上に行けるということで、5位までポジションアップしたのは予定どおりでした。もう少しでレースも半分を消化するところだったし、1ピットで最後まで走りきれる作戦でした。でも本当についてないですね。鈴鹿、もてぎ、そしてオートポリスと3戦連続でリタイアしていますので、最終戦は最高の結果を目指して頑張ります!」

Rd. 8 SUPER GT in KYUSHU 300KM
- Sunday,14 October, 2007 - AUTOPOLICE / 14:00 〜 65Laps cloudy / dry
Pos No. Car Driver Time / Diff
1 24 WOODONE ADVAN Clarion Z ジョアオ・パオロ・デ・ オリベイラ / 荒 聖治 1:55'57"024 
2 100 RAYBRIG NSX ドミニク・シュワガー / 細川慎弥 -10"145 
3 39 デンソー サード SC430 アンドレ・クート / 平中 克幸 -19"887 
4 22 MOTUL AUTECH Z ミハエル・クルム / 松田 次生 -37"125 
5 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍 / 小暮 卓史 -37"407 
6 1 宝山 TOM'S SC430 脇阪 寿一 / アンドレ・ロッテラー -43"050 
7 3 YellowHat YMS モバHO! TOMICA Z セバスチャン・フィリップ / 柳田 真孝 -1'14"662 
8 6 Forum Eng. SC430 片岡 龍也 / ビヨン・ビルドハイム -1'06"252 
9 32 EPSON NSX ロイック・デュバル / ファビオ・カルボーン -1'22"753 
10 25 ECLIPSE ADVAN SC430 土屋 武士 / 織戸 学 -1Lap 
R 12 カルソニック インパル Z ブノワ・トレルイエ / 星野 一樹 -35Laps  

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11月3〜4日 富士スピードウェイ(静岡県)

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