カルソニック インパル Z 11位で惜しくもポイントを逃す

予選14位/決勝11位   

06年モデルを使用することで50kgのウェイトハンディを背負うことになったカルソニック インパル Z。
今回の開幕戦と第2戦は苦戦が予想された。

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NAエンジンを搭載し大幅にモデルチェンジを受けた07モデルは、第3戦・富士からの投入となるTEAM IMPUL。開幕の2戦はハンディキャップを背負いながら、チャンスを生かしてひとつでも多くのポイントを獲得することが必要となる。

　レースウィークは寒の戻りで、晴天には恵まれたものの最高気温は10℃前後までしか上がらず、まるで冬に戻ったかのような天候となった。10時35分から16台のGT500マシンによる予選1回目の専有走行枠がスタートした。開始16分の時点で、ブノワ・トレルイエが重そうな挙動をするZを懸命に操り1分54秒048のタイムで6位につけるが、その後に次々と更新され、結果的には14位という不本意なポジションに落ち着いた。しかも前日のフリー走行でマークした1分53秒748にも及ばないタイム。06Zを使用するチームの3台が13〜15位に沈むことになった。

　10時55分からの20分間の混走枠では星野一樹が基準タイムをクリアしただけで終了。午後の予選2回目は決勝用のセッティングを行い、昨年、ドキドキさせてくれたスーパーラップにも参加することはなくこの日のセッションを終了した。

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　決勝日の18日も前日同様寒い一日。14時5分に52周の決勝レースがスタートした。ステアリングを握るブノワは、前のグリッド車両による接触をきわどく避けながら2コーナーへ。周囲の車両3台がコースアウトを喫する中、12位にポジションを上げて1周目を帰ってきた。直前には#3 Zがいて、ブノワはプレッシャーをかけ続け9周目にはこれをかわして11位へ浮上した。さらにブノワは他車両が周回遅れに引っかかっている間に前の車両に接近し、19周目には#35 SCを抜き得点圏となるトップ10入り。さらに21周目からルーティーンピット作業が始まると、どんどんポジションを上げて26周目にはついにトップへ！そして3周の間レースリーダーを務めて29周目にピットインして、一樹に交代。一樹は10位でコースへ戻ったが、アウトラップでタイヤが温まるまでに3台の車両に抜かれ13位となった。後半は2台の車両にアクシデントとトラブルが発生したこともあり11位へ浮上して、トップ10まであと1ポジションアップというときに、無情にも黄旗区間の追い越し違反により、ドライブスルーペナルティが課せられることになった。このペナルティを受ける間に12位へ後退したが、最終ラップにトップを走行していた車両がトラブルのためにストップし、11位でチェッカー。完走は果たしたものの、悔しい結果となってしまった。

　次選も苦戦が予想されるが、チーム力で是が非でもポイントをもぎ取りたいところだ。