06シーズン、キックオフ！
体制発表＆事前テストレポート

新しいコンビが誕生！
TEAM IMPULは、06年SUPER GTにカルソニック インパル Zで継続参戦。昨年まで在籍した井出有治がF1にステップアップしたために、星野一義総監督の長男であり、昨年GT300クラスでSUPER GT初優勝を飾った星野一樹をドライバーに迎え、ブノワ･トレルイエと共にシリーズを戦うこととなった。

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2月に都内で行われた参戦発表会場で、星野総監督は「正直言って昨年の成績は芳しくなかった。これは監督である私の責任。今年は全戦でチェッカーを受けてチャンピオンを獲るつもりで臨みます。ドライバーは、F1の同じマシンに乗せれば一番を獲れるぐらいで、80％ぐらいの力で走ってくれれば十分に速いと思うブノワ。そしてかの有名な星野一樹が組みます」と場内を沸かせた。さらに｢(一樹は)速さがまだ足りないと思うが、腕を磨けるような場所を作ったのだからベストを尽くしてほしい｣と期待をかけた。

ブノワは｢ことしもカルソニック インパル Zに乗れることができて光栄。僕にとって良き友達であり才能のある一樹と組むのは初めてですが、GT300のときからいい仕事をしていると思っていましたし、ふたりで頑張りたい。皆さんにはレースを楽しんでもらえればうれしいです｣と抱負を語った。

一樹は｢ずっと目標であったGT500にステップアップできて感謝しています。開幕戦から小さくならず、全開でガンガン攻めて、シリーズが終わったときに(選んだドライバーが)『一樹で良かったな』と思ってもらえるようブノワと共に頑張っていきたい｣と目を輝かせた。

鈴鹿合同テストは絶好調！
1月のセパン、さらには2月末より鈴鹿、岡山でテストを繰り返したチームは、3月3〜4日、鈴鹿で行われたGT合同テストでマイレージを重ねていった。

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マシンは06モデルの完成が開幕戦直前となりそうなため、05モデルでセッティングの確認と一樹の慣熟を続けた。

3日のトップタイム、1分53秒514を刻んだのはブノワで、これは従来のコースレコード(1分53秒801)を上まわるもの！　｢セッティングはまだ満足していませんが、まぁまぁ。サトシ(NISMOの本山)が渋滞に引っかかったから僕の方がたまたまタイムが出ただけでしょう。セパンでも06モデルに乗りましたが、やはり05より06の方が速いですし、早く来ないですかね｣とブノワ。

4日には1分53秒272までタイムアップしたが、これを上まわるタイムをマークしたNSXがいたために2位となってしまったが、ブノワの表情に不安はない。｢一樹はまだGT300を抜くのに慣れていないというところがありますが、同じ条件で走れば速いし心配していません｣とブノワ。いっぽう一樹は｢ずいぶん慣れてきましたが、GT300を抜くのに手間取っていてコンスタントラップが安定していません。(今年デビューする)フォーミュラ･ニッポンとの切り替えは全然問題ありませんが、今レース漬けの毎日なのでそのプレッシャーとの戦いです｣と笑みを浮かべた。

05モデルでのタイムが好調だったため、チームは06モデルが間に合ったとしても05モデルで開幕戦を迎える可能性を示唆した。果たして05なのか06なのか？

鈴鹿サーキットで実際に確かめてほしい。