レースレポート

NISMOフェスティバルのマーチレースで、井出が雪辱!
さらにチームは06年のGTシード権を獲得

予選

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12月4日、富士スピードウェイにおいて「NISMOフェスティバル@FUJI」 SPEEDWAY 2005」が開催され、雪という悪天候にもかかわらず2万7100人ものファンが詰め掛けた。今回のNISMOフェスティバルは9回目で、富士スピードウェイでの開催は3年ぶり。

カルソニックカンセイレーシングチームからは、星野一義監督、ブノワ・トレルイエ、井出有治が参加した。朝9時にオープニングセレモニーが行われた後、グランドスタンド裏のフレンドパークでは、ラリーのようにドライバーがドライブする車両で壇上に上がり、コメントしてからコースへ向かうスタイルのMarch Cupエキシビションレースのセレモニアルスタートが行われた。

9台のマーチによるエキシビションレース。昨年このレースで優勝しながらも、フォーメーション中のスピンにより“レース除外”とされた井出だけに、狙いはもちろん優勝だ。ポールポジションの本山哲がサイドブレーキを戻し忘れて出遅れる間に、影山正美に続いて井出が2位で1コーナーへ。2周目には軽量な身体を生かした木下みつひろがトップを奪うものの、3周目のダンロップコーナーでシフトミスを喫し、再び井出は2位に浮上。プロドライバーの意地をかけた超接近戦、ファイナルラップ(5周目)の1コーナーでトップを奪ったのは砂子塾長だった。砂子とテールtoノーズ状態だった井出は、ストレートに戻ってきてスリップストリームを上手に使って逆転! 僅差で優勝を果たして雪辱した。

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コースがドリフトで盛り上がっている頃、模擬レースのセレモニアルスタートが行われ、ここでグループAのカルソニックスカイラインに乗った星野が登壇。ひときわ大きな声援が上がった。お昼前から雪が降り始め、残念ながら模擬レース以降の走行はすべてがパレード走行となったが、それでもカルソニックブルーのR32GT-Rと星野の組み合わせはひときわ輝いて見える。午後の模擬レースでは、星野がグループA(途中、窓ガラスが曇りピットイン)、トレルイエが05カルソニックインパルZ(JGTC)、井出が02カルソニックスカイライン(JGTC)をドライブしてコースへ。

またグランドスタンド裏のスペースではカルソニックカンセイのブースを設置したが、カルソニックサーキットレディの近野愛、山崎映美もショップをお手伝い。雪が降り始めると、パラソルを求めて多くのファンが行列を作った。

すっかり暗くなった16時。悪天候にもかかわらず最後まで残ったファンの前で、レーシングカーが勢ぞろいをしてフィナーレへ。パレード走行後、ドライバーもファンに向かって手を振りながら、1年間の応援に感謝した。

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決勝

12月11日、当初オールスター戦が予定されていた日に、都内でSUPER GTの表彰式が行われた。この表彰式には抽選に当たったファン数百名も参加。この中で06年の開催日程についての説明が行われたが、05年シリーズの各クラストップ12チームに06年のシード権が与えられ、高橋紳一郎工場長が認定証を受け取った。

このシード権とは、前年のシリーズ成績を基準に翌年の決勝レース出場優先権を与えるもので、不測の事態で予選不通過となった場合でも、すべての参加条件が満たされている限り決勝レースへの出場が保証されるもの。今年は最高位が3位、シリーズランキングも11位と不本意なシーズンとなっただけに、06年は巻き返しを狙いたいところだ。

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決勝

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12月16日、都内においてNISMOの表彰式が行われ、フォーミュラ・ニッポンでチームタイトルを獲得した星野、井出、金子豊ゼネラルマネージャーらが参加した。星野監督は「今年もフォーミュラとZの両方でチャンピオンを獲るつもりで意気込んで臨みました。フォーミュラは無事獲れましたが、残念な結果に終わりました。これは僕の責任です。しかしこれをいい教訓にして、GTでもチャンピオンを獲れるように頑張ります」とあいさつ、大きな拍手を受けた。

井出は、表彰式に参加していたMarch Cupのドライバーや日産応援団らのリクエストに応じて写真を一緒に撮ったりサインをしたりと大忙し。「今年はGTで1回も勝てなかったので、来年はいいところを見せられるように頑張りたいです。2〜3勝はしてチャンピオンを獲りたいですね」と目を輝かせた。

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