レースレポート

FUJI GT 500km RACE
2005年 SUPER GT 第2戦 in 富士スピードウェイ(静岡) 1周= 4,526m

カルソニック IMPUL Z
一時は3位を走るもトラブルで15位

SUPER GT第2戦は5月3〜4日に新装なった富士スピードウェイにて開催され、ブノワ・トレルイエ/井出有治組のカルソニック インパル Zは、8番目のグリッドからスタートして一時3位を走る活躍を見せたが、給油系のトラブルのために予定より2回多いピット作業を要し、15位完走という残念な結果に終わった。

予選

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ゴールデンウィーク真っ只中の3日は朝から晴れ。2万7300人のファンがスタンドを埋める中、10時47分から公式予選1回目が始まった。19台が参加したGT500の専有走行枠は11時17分から20分行われ、開始10分を過ぎたあたりで、今回のアタッカー、井出がコースインした。井出は終了間際に1分34秒273というタイムで5位。しかしトップタイムをマークした車両がピットインの際にピットロード入り口のホワイトラインをカットしたために、ベスト&セカンドベストタイムを抹消された。その結果、井出は4位に繰り上がることになった。これは4台のフェアレディZの中でのトップタイムだった。

続いて行われたGT300とGT500の混走枠で、ブノワも基準タイムをクリア。これでカルソニック インパル Zは、予選2回目のスーパーラップに進出することが決定した。

GT500のスーパーラップは17時40分に始まった。日は傾き路面温度もだんだん冷えてきている中、5番目の枠で井出がコースイン。しかし路面とタイヤの温度も下がっており1分34秒308と予選1回目のタイムにもおよばず6位。全12台の走行終了後には8位となり、これでスターティンググリッドが決定した。

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決勝

4日も前日同様、まさに五月晴れとなり、5万2400人のファンが富士につめかけた。110周、500kmの決勝レースは13時48分にスタート。気温は20℃、路面温度は36℃で、風がやや強く少々肌寒い。8番グリッドからスタートしたカルソニック インパル Zの井出は、ひとつポジションを落とした9位で1周を通過。2周目の100Rでは無理なバトルを避けて#1 Zの本山哲を先行させた。4周目にペースの上がらない#35スープラをかわすと#1Zに続く9位、13周目には#8NSXをかわして8位にポジションアップした。19周目に6位走行中の#36スープラが1コーナーでコースアウトを喫すると7位。やがて110周レースの1/3を過ぎた37周目にルーティーンのピットインを済ませてブノワに交代した。

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ピットワークも決まり、また上位にいた2台のスープラが1回目のピット作業後にエンジンがかからないトラブルもあり、主要チームの1回目のルーティーンピットワークがひと段落した43周目には、ブノワは#38スープラ、柳田真孝の#22Z、リチャード・ライアンの#1Zに続く4位にポジションを上げていた。

ブノワは#1Zのライアンに迫ると、45周目の1コーナーのブレーキング勝負で前に出て3位に。さらにはトップと30秒近くあった差を5周ほどで24秒差まで詰めた。ハードにプッシュしてスタンドを沸かせたブノワは、20秒ほど離れていた2位の#22Z柳田に接近、72周目にはに0.6秒差まで迫った。そして73周目にピットイン。ドライバーはブノワのままで給油、タイヤ交換を済ませ、残りのスティントに勝負を賭けることになった。

しかしこのピット作業で、フロントウィンドウに貼り付けていたティアオフフィルム(ヘルメットの“捨てバイザー”同様、フロントウィンドウが汚れた場合に、あらかじめ貼っておいたフィルムを剥がすことでクリアな視界を確保する)が運転席側だけはがれずに残ってしまった。ワイパーを動かして剥がそうとしたブノワだが、逆にフィルムにしわが増えるだけ。視界が乱れブノワはペースダウンを余儀なくされてしまった。すぐにペースは戻ったが、右に左にコーナリングを繰り返す最終セクションではやはり視界は悪く、ブノワはつらい運転となった。

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2回目のルーティーンピットワークがひと段落すると、ブノワは4位を走行していた。しかし背後に#35スープラが迫り、83周目の1コーナーで逆転を許した。いったん5位にダウンしたブノワだが、#35スープラから離れず、やがて2台は#1Zに追いついて2台による3位争いを展開。そしてそこから#35スープラが抜け出すと、#1Zのライアンとの4位争いになった。

ところが97周目にブノワは緊急ピットイン。2回目のピット作業の際に、給油系のトラブルで予定量の燃料が入っていなかったのだった。急ぎ給油をしてコースに送り出したが、この給油でも量は不足しており、ブノワは103周目にスローダウンしながら4回目のピットイン。改めて給油をし直したが、ポジションは15位までダウン。表彰台も狙えたレースが、一転ノーポイントという残念な結果に終わってしまった。

ブノワ・トレルイエ選手
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「見てたファンには分かってもらえると思うけれど、僕たちのZは決勝のラップタイムも安定していたし、とても強かった。(フロントウィンドウの)フィルムは半分が取れなかったので、最終セクションでは前が見えなくて大変だった。それでペースをあげることができなかったんだ。プッシュしていたときにガス欠症状が出て、最終コーナーで『ノーガス』って無線を入れたんだけどピットの準備が間に合わなかった。その数周後にもガスがなくなって結果的にエキストラピットを2回加えることになった。残念な結果だけれど次は去年も優勝を狙える走りができたセパンだし、気分を切り換えて頑張るよ」

RACE RESULTS
Wednesday,4 May, 2005 - FUJI Speedway [ 13:48〜110Laps Fine / Dry ]
Pos Car Name No. Driver Name Time/Diff
1 ZENT セルモ スープラ 38 立川 祐路 / 高木 虎之介 2:59'16"717
2 モチュール ピットワーク Z 22 ミハエル・クルム / 柳田 真孝 -32"835
3 イエローハットYMSスープラ 35 服部 尚貴 / 脇阪 薫一 -32"940
4 ザナヴィ ニスモ Z 1 本山 哲 / リチャード・ライアン -42"256
5 エッソウルトラフロー スープラ 6 脇阪 寿一 / 飯田 章 -56"615
6 DYNACITY TOM'S SUPRA 37 片岡 龍也 / 山本 左近 -1'09"748
7 BANDAIスープラ 34 荒  聖治 / 横溝 直輝 -1'28"530
8 EPSON NSX 32 松田 次生 / アンドレ・ロッテラー -1Lap
9 G'ZOX・HASEMI・Z 3 金石 年弘 / エリック・コマス -1Lap
10 DYNACITY TOM'S SUPRA 36 土屋 武士 / ジェームス・コートニー -1Lap
15 カルソニック インパル Z 12 ブノワ・トレルイエ / 井出 有治 -2Laps

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カルソニックカンセイサーキットレディと一緒に
カルソニック インパル Zを応援しよう!

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カルソニック インパル Zを彩る近野愛、山崎映美のカルソニックカンセイサーキットレディ。実はピットウォークの時間帯以外にも近くでチェックできるタイミングがあるのはご存じ? グランドスタンド裏などで行われている“ギャル・オン・ステージ”? もちろんそのタイミングも大事。ふたりのスピーチや写真撮影はこのタイミングも見逃さないように! そしてこの“ギャル・オン・ステージ”の前後にはカルソニックカンセイの物販コーナーにも必ず顔を出している。すぐ近くで彼女だちの写真も撮れるし、運がよければ話をすることもできちゃう!
タイミングを見計らってぜひカルソニックカンセイの物販コーナーをのぞいてください。
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