もてぎGTチャンピオンレース

MOTEGI GT CHAMPION RACE in TWIN RING MOTEGI
第6戦 in ツインリンクもてぎ(栃木) 1周=4.801379km

カルソニックスカイライン GT-R勢の最上位となる6位でゴール

予選

9月13日は朝から雲がかかり湿度が高い。さらに気温も上がったために非常に不快指数の高い一日となった。今回カルソニックスカイラインはNISMOチームと同じ1080kgの車重、φ30.2×2のリストリクターを選択。ウエイトハンディは50kgで、トータル1130kgという車重になる。
予選1回目は10時に開始。20分のGT500占有走行枠も終わりかけの19分経過時点で、アタックを担当したブノワが1分47秒520で2位につけたが、直後にタイムアップした車両が数台あり、結果6位のポジションを得た。トップタイムから1秒の間に12台の車両がひしめくという、久々に激しいアタック合戦だった。
予選2回目は気温も35℃近くまで上昇し、条件的にはタイムアップは難しい状態に。実際トップ10の車両はタイムアップならず、予選1回目の結果がそのまま予選総合結果となった。「予選は4位が一番よかったんだけど。僕のアタックはあまりよかったとは言えない。どのコーナーでもアンダーを出してしまってちょっとタイムをロスしていると思う」とブノワ。このコースはブレーキに厳しいので、いかに最後まで粘り強く走るかがカギになりそうだ。

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決勝

決勝日は朝から雲ひとつなくカラッと晴れ上がった。63周の決勝レースが始まる14時には気温は前日同様35℃、路面温度はなんと50℃近くまで上がった。しかし湿度は低いので日陰に入ると風が心地よい。発表された観客数は4万5000人。スタンド中央には今回もNISSAN応援団が赤い旗を振って応援する。
オープニングラップでブノワは予選7位のミハエル・クルム(ザナヴィニスモ GT-R)に抜かれてしまうが、すぐに次の周でリカバリーして6位をキープした。しかしソフトタイヤを選択していたこともあり思うようにペースが上がらない。18周目には7位、25周目には8位へポジションダウン。ブノワはレース周回数半分の手前、28周目にピットインして、井出に交代した。しかしこのピット作業の際に付近のピットが混みあい、カルソニックスカイラインも狭いスペースに入れたためにステアリングを大きく切った状態だった。
井出がピットアウトする際、ステアリング角度とクラッチミートの感覚が難しくエンスト。すぐにかけ直してピットアウトしたが、ポジションは13位に落ちていた。全チームのピット作業がひと段落すると順位は10位。ミディアムタイヤを得た井出は、タイヤの磨耗に気をつけながらコンスタントラップを刻み、他車両がトラブルで後退して行く中、徐々にポジションを上げていった。
井出は、終盤3位走行中のモチュールコクピットGT-Rが駆動系のトラブルでリタイアすると7位に、翌周にはスープラをかわして6位に浮上してチェッカー。「暑いレースでした。星野さんからも、今日のレースはタイヤが厳しいから気をつけていけと言われていましたのですが、自分なりにうまく使えたと思っています」と井出。6点を加算してシリーズポイント5位に順位を上げ、逆転チャンピオンに望みをつないだ。

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富士スピードウェイが1年半の休止に
ファイナルイベントは盛況に終了

GTC第6戦の翌日、9月15日。コース改修のために1年半の休止となるFISCOで「富士スピードウェイ フィナーレ」が開催され、4万6000人ものファンが集まり現在のコースレイアウトとの別れを惜しんだ。
ピットにはこのコースをこの日走行する名車、フォーミュラからGC、Cカー、ツーリングカーがずらりと集合。さらにピット裏には数々の名車が展示され、朝早くから多くのファンでごった返した。パドックには各社のブースが置かれたが、中でも入り口近くのカルソニックカンセイのブースには、R33GT-Rの GTマシンが展示されたこともあり、記念写真撮影やグッズの販売で大賑わいとなった。


カルソニックレーシングチームの星野一義監督は、まずトークショーに登場。息子の一樹選手がおふざけで「金子に聞いてくれ」と父親の声を真似たことに立腹して、「親子の縁を切る」と宣言する場面も!(※もちろん冗談)
簡単に富士の思い出話をした後に、おなじみのホワイト&イエローのヘルメットを被り、乗り込んだのはスーパーシルエット(グループ5)のシルビア。そして F3000マシンでもデモランを披露した。いっぽう井出もトークショーで一樹選手の真似をするなど、和気あいあいのお祭りムードを楽しんだ。


午後にはこの日のメインイベントとなる「富士マスターズ250kgレース」が、ロードスターを使用して行われた。これは250キロレースにドライバーの体重250kgをひっかけたもので、星野監督は一樹&オーナードライバーと、また井出も往年の GPドライバーである高原敬武氏&オーナードライバーと組みレースを楽しんだ。
イベント最後にはこの日コースを走行した車両がパレード。グランドフィナーレの後はコースが開放され多くのファンがコースを歩き、富士の思い出を目と心に焼き付けていた。

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