GT選手権レース in TI

全日本GT選手権
第1戦 in TIサーキット英田(岡山) 1周=3.703km

カルソニックスカイラインは開幕戦で14位完走

予選

13日の天気予報は「岡山県北部は午前中雨でところにより雷を伴う」で、朝の雲行きは怪しかったが、何とか持ちこたえて、雨は落ちてくることなく進行した。午前中に行われた予選1回目は、田中選手がアタックを担当して1分26秒888のベストタイムで12番手。タイヤは翌日の気温上昇を考えてミディアムのコンパウンドを選択した。上位のチームはソフトコンパウンドを選んでいたが、トップの#64NSXとは1秒777の差がありかなり苦しい状態だ。
午後に行われた予選2回目では、星野選手がアタックしたが、コース路面の状況は良くなくタイムアップならず。総合では15番手というポジションからのスタートとなった。

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決勝

14日は朝の霧も晴れ気温が上がってきた。朝のフリー走行で、カルソニックレーシングチームはGT-Rのセッティングを大幅に変更して走行したが、この結果が良くなく、長いミーティングの結果、決勝レースは前日のセッティングで臨むことになった。
午後2時、星野選手がステアリングを握って82周の決勝スタートを迎えた。星野選手は調子の上がらないGT-Rにてこずりながらも、マクラーレンやスープラと順位争いをして周回。大きなアクシデントもなく、早めの33周でピットインして田中選手にバトンを渡した。ピット作業も問題なく終わり、田中選手は17番手でコース復帰。他チームのピット作業がひと段落すると15番手になっていた。後半は路面も荒れ、周回遅れも多く絡み、なかなか思うようにペースが上げられない状態。そのような状況で、田中選手はステディにドライブし、14位でチェッカーフラッグを受けた。GT-Rは全車が完走しながらノーポイントに終わるという、ニッサン勢には屈辱のレースだった。

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星野選手(写真左)
「クルマはアンダーオーバーで疲れたよ。GT-R全部が完走したのにノーポイントだったっていうのは初めてだったわけだし、ファンやスポンサーにも申し訳ない。VQ(エンジンを搭載した02モデル)が来るまで我慢しなければならないようだとつらいね」
田中選手(写真右)
「以前僕は型落ちのGT-Rに乗っていたこともありました。たとえは悪いかもしれませんが、トップとの差は、その時以上に感じます。GT-Rの中でうちだけが遅いわけじゃないので、ニッサン勢全力で改善する必要がありますね。応援に来てくれたファンをガッカリさせたくないですから」

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CM撮影裏話


TIラウンドは開幕戦ということもあり、場内の大型モニターやテレビで流されるGTメンバーズカードのコマーシャル用の撮影が、予選の合間に行われた。撮影に参加したのは、信販会社のスポンサードを受けているカルソニック・レーシングチームの星野一義、田中哲也両選手をはじめ、土屋圭市、岡田秀樹、近藤真彦、本山哲、脇阪寿一、松田次生の計8選手。撮影は4名ずつの2パターンと全選手一緒の計3パターン。
セリフは「僕たちもGTメンバーです」というような簡単なものだったが、なかなか全員の声がそろわず、何回か練習を行ってOKが出た。緊張をほぐすためなのか、それとも本当なのか(?)星野選手が「僕たちも変態メンバーです」とアドリブで笑わせ、周囲はいたってリラックスムード。また田中選手たちのグループは土屋選手の解説によると、「(CM撮影の)2軍、もしくは控え」だそうで、NGが出るたびに盛んにヤジが飛び交っていた。

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