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job
実験
品質を支えるために、実験の評価に妥協は許されない。

SAKAE OINUMA
老沼 栄
CPM・内装事業本部 内装実験グループ
profile
物質環境化学修了、2012年入社。大学院で学んだ知識を活かせることを基準に就職活動を行う。自動車が好きだったこともあり、大学で行われた当社の説明会に参加し、興味を持つ。配属された内装実験グループでは、樹脂製品を多く扱うため、有機化学の知識が活かせている。
私の仕事
製品開発部門には、設計、実験、材料技術がある。実験グループは、設計及び材料技術から提案された製品の性能及び品質を実験により評価する。衝撃や重さに耐えられるか、熱、水、光などに対して変形しないか(物理負荷)、車内でユーザーが使うハンドクリーム、クリーナー、オイルなどの付着により変化はないか(化学負荷)など、様々な面から実験を行う。不具合が生じたときには、その原因、メカニズム及び解決方法も検討した上で設計にフィードバックし、品質を確保している。

不具合のメカニズムを
解明するために、
多くの人の知識や経験も必要。

入社して間もない頃、上司から「実験は、不具合を見逃してしまうとお客さまに迷惑がかかってしまう。一方で、安全率の高い判定は過剰品質となり、会社の利益に損害を与える。」と言われた言葉が、実験の本質を表した言葉としてとても印象に残っています。不具合が生じた場合は、そのメカニズムを徹底して解明するのですが、例えば、同じ素材であっても、工法の温度の違いが不具合の原因となる場合があります。そこに気付くには、広い領域の専門的知識と経験が必要で、一人で考え込んでしまうと解決しないことも多く、他の部署とも連携をとりながら原因を追求します。様々な人とのコミュニケーションも実験には大切な要素であり、それも仕事の面白さにつながっています。

クライアントにも
協力いただき、
においのパネラーを選定。

私達の部署では、『におい』に関する評価もしています。内装にとって重要な要素でもあるにおいは、人の感性の分野でもあり、当社でOKと評価したものが、納品先のクライアントではNGになることも稀にあります。そこで、当社のにおいの評価を、クライアントのにおいの評価と同等にするために、パネラー(評価する人)を、クライアントと共同で検討することを私から提案。クライアントを巻き込んでのプロジェクトでしたが、快諾していただきました。すべてが初めてのことなので、自らパネラー選定の方法も考えて多くの方に協力していただき、最終的に決めることがでました。自分が発案したことを中心となってやり遂げられたこと、そして、クライアントからも評価を頂いたことに、とても大きな達成感を得られました。

においの評価方法の
開発に向け、
試行錯誤の日々が続く。

現在、私が取り組んでいる仕事に、「においの定量化」があります。今までは数人のパネラーが嗅いで5段階で表し、においの種類それぞれの平均値で評価していましたが、人によって好みがあり、また、育ってきた環境(国)でも評価が変わってしまいます。それを装置で測って数値化するのが定量化の狙い。つまり、においの新しい評価方法の開発なのです。まずは、技術論文などの文献を読み、学会に参加し、においとはどんなものかを学習する。次に、におい成分を分析できる計測器を調査し、においを感じる物質を特定し、人の感覚と分析結果の相関をとりながら、においの判定基準につなげる方法を検討しています。まだ、誰もやったことがないことなので、試行錯誤の連続です。とても困難なことではあるけれど、だからこそおもしろく、やりがいを持って取り組めています。

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