レースレポート

2018 SUPER GT 第2戦

5月3日〜4日 富士スピードウェイ(1周:4.563km×110周)

カルソニック IMPUL GT-R、13位からバトルを演じ6位ゴール

2018年SUPER GTシリーズ第2戦は5月3〜4日に富士スピードウェイで500kmレースとして開催。3日は濃霧のためにスケジュールが混乱し予選は一発勝負に。カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)は、13番グリッドからスタートするも、随所でバトルを演じながら順位を上げ、7台抜きの6位でゴール。今後の活躍に期待を持たせる走りを見せた。

ゴールデンウィーク後半恒例のイベントとなった富士500kmレース。しかし天候は前夜から雨模様となり予選日早朝は突風を伴う雷雨、メイストームとなった。雨は朝のうちに上がったが今度は霧がコースを覆い、視界不良のために午前中のセッションは中断。タイムスケジュールは修正されて、午後に30分間の公式練習と20分一本勝負の公式予選となった。

TEAM IMPULはこの予選をマーデンボローに託し、公式練習で7位とまずまずの位置につけた。公式予選では2セットのタイヤを使って最初のセットで10位、そして2セット目のタイヤでセッション終盤にベストとなる1分28秒623で7位に。しかし直後に1台にかわされ8位となった。ところが最終コーナーのひとつ手前となるレクサスコーナーでの四輪脱輪のために、ベストタイムは抹消。最後の最後にマークしたセカンドベストの1分28秒884が有効とされ、13番グリッドへダウンすることになった。

4日は朝から風は強いものの爽やかな初夏の天候となった。この日はカルソニックカンセイの森谷弘史会長や村上秀人EVPら役員が星野一義監督を表敬訪問。前日まで不機嫌な表情だった星野監督も、笑顔を見せながら後方からの追い上げを誓った。気温18℃、路面温度36℃というコンディションの14時47分に500km、110周の決勝レースがスタート。マーデンボローは序盤の混乱で大きく順位を落とすことなく周回し、8周目に12位、18周目に10位まで順位を上げてポイント圏内へ。30周目には9位となり、ライバル勢が最初のピットインをする間に暫定5位まで順位を上げ36周でピットイン。ここで佐々木に交代した。

佐々木は11位でコースに戻ると、全車が最初のピット作業を済ませると10位へ。さらに44周目には9位、49周目には最終コーナーで#100 NSXを抜き8位、57周目のストレートでは#8 NSXと並び、さらに1コーナーとダンロップコーナーで順位を入れ替えながらのバトルを展開し7位となった。70周を過ぎたあたりから2回目のピット作業をする車両が出始めると、佐々木は76周目に暫定2位まで順位を上げてピットイン。ここで再びマーデンボローに交代した。

マーデンボローは7位でコースに戻ったが、6位の#1 LC500とは8秒ほどの差があり、単独走行を続けることになった。しかし90周を過ぎたあたりからじわじわとその差を詰めていき、残り12周となった98周目にはその差を6秒まで縮めた。さらに105周目には1.6秒差まで追いつめ、終盤の109周目のコカコーラコーナーで並びヘアピンでインを奪い6位へ。そしてその順位を守ってゴールした。星野監督も「前を目指すといういいレースだった」とスタッフを褒めた。

佐々木大樹
「タイヤと路面のマッチングがすごく良くて安定して走れていたので、とにかく追いかけるしかないとプッシュして3台を抜きました。でも抜くのにてこずっている間にトップグループに逃げられてしまったのが残念でしたがいいレースになったと思います。全体的に良いレースになりました。次は予選順位を上げて戦いたいです」

ヤン・マーデンボロー
「予選はクルマが完璧ではなく、四輪脱輪でベストラップは抹消されて8位から13位まで順位を落としてしまいました。僕が最後に1号車を抜いたシーンはテレビに映っていなかったんですか? 残念、みんなに見て欲しかったです。1コーナーから100R出口までサイドバイサイドでヘアピンで前に出ることができました。接触もなく楽しかったです。次こそ勝ちたいですね」

5月3日13位/ドライ観衆:3万1,300人
4日6位/ドライ気温18℃
路面温度36℃(14時)
観衆:5万5,000人
ドライバー部門佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー10位/5点
チーム部門9位/11点

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