レースレポート

2018 SUPER GT 第1戦

4月7日〜8日 岡山国際サーキット(1周:3,703km×82周)

カルソニック IMPUL GT-R、苦戦の14位ゴール

2018年SUPER GTシリーズは4月7〜8日に岡山国際サーキットで開幕。この週末は真冬のような天候となりヒョウ混じりの冷たい雨が降ることも。カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)は、路面コンディションとタイヤのマッチングに苦戦。予選11位から決勝14位でレースを終了。残念ながら新体制での門出を飾ることはできなかった。

Aドライバーに佐々木を迎え新体制となった2018年シリーズ。開幕前に岡山と富士スピードウェイで実施されたGT合同テストでは、まずまずの手応えをつかんで現地入りした。しかし木曜まで初夏のような天候に恵まれていたものの、金曜から天候不順となり冬が戻って来たかのような天候となった。

7日午後、曇天で気温9℃、路面温度15℃というコンディションで始まった公式予選では、まずQ1を佐々木が担当。15分間のセッション、残り2分で佐々木は1分18秒944で7位につけるが、佐々木のタイムを上回る車両もあり結果的には11位で終了。上位8台が進めるQ2に残ることはできなかった。トップタイムから1秒の間に出走した15台のうち14台がひしめくという激しい予選だった。「路面温度は想定範囲で問題ありませんでしたが、路面コンディションとタイヤのマッチングが良くありませんでした。フロントエンジンのGT-Rとレクサスには合わず、ミッドシップのNSXには合っていたのかな」と佐々木。まさかのQ1敗退だった。その後はヒョウや小雪の舞う冷たい雨となり、薄着の観客は肩をすぼめての観戦となった。

8日は、昼前のサポートレースではまたもや気まぐれな雨に。しかしそこから天候は回復。グリッドウォークのころには陽も射し気温11℃、路面22℃となった。星野監督は多くのファンへ終始笑顔でグリッド位置からの巻き返しを誓った。

14時46分、グリーンシグナルと共に隊列が一気に加速するはずが、先頭の車両が少し出遅れた感じで1〜2コーナーまでは順位変動があり混乱。その混乱のなかでスタートを担当したマーデンボローは順位をキープ。縦長に連なる隊列の中で何とか前に出ようと努めたものの、ペースを上げることができずなかなかそのチャンスは訪れなかった。23〜25周目、スタート時にジャンプスタートをした2台の車両にドライブスルーのペナルティが課せられ、マーデンボローは9位へ。しかし26周目には10位となった。

チームは早めのピットインでタイヤを交換して後半追い上げることとし、34周目にピット作業を行った。しかしリヤタイヤの交換と再スタートに手間取り7秒ほどをロス。佐々木がコースに戻ると最後尾の15位へと順位を落としていた。しかしタイヤを交換した佐々木もなかなか思うようにペースを上げられない。それでも40周を過ぎて2つポジションを上げたものの、47周にはまたもや14位へ。その後は#64 NSX、#39 LC500、#36 LC500との12位争いを展開。68周目には13位となるものの、最終ラップに14位へ順位を落としてゴール。ノーポイントに終わる結果となった。

佐々木大樹
「決勝レースについては自信があったのですが、予想以上にタイヤが路面コンディションにマッチせず機能しない状態で、普通に走ることができませんでした。現場では原因は分からなかったので、しっかりミーティングをして帰りました。次の富士ではこのようなレース展開とならないよう、しっかりと準備したいと思っています」

ヤン・マーデンボロー
「開幕戦はとても残念な結果になりましたが、次の富士ではもっとファンの皆さんが喜んでくれるようなレースをしたいです。チームスタッフの働きも力強く、全体的にはうまくいっています。チャンピオン争いに加わる自信はあるので、富士にはぜひ応援に来てください!」

4月7日11位/ドライ観衆:1万700人
8日14位/ドライ気温11℃
路面温度22℃(14時)
観衆:1万7,700人
ドライバー部門安田裕信/ヤン・マーデンボロー0点
チーム部門12位/3点

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