カルソニック インパルZ 12位完走でチーム部門シリーズ6位を確保
予選14位/決勝12位 ドライバー部門:8位/67点(B.トレルイエ/星野一樹)、14位/32点(J.デュフォア) チーム部門:6位/60点
70kgのウェイトハンディを搭載し、さらに25kgの特別性能調整を受け、95kgという第7戦もてぎ(105kg)以来のスーパーヘビー級での参戦となったカルソニック インパルZ。重い車両に厳しい富士スピードウェイでのレースは最初から苦戦が予想されたが、それでもチームはファンの応援に後押しされながら精一杯戦った。結果は予選順位から2つポジションを上げた12位。シーズンはアッという間に終了。そして昨シーズンを上回るチーム部門シリーズ6位を確保した。
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15台のGT500マシンが参加した最終戦。カルソニック インパルZが今回搭載したウェイトは95kg。もし100kgをオーバーしていれば、50kg分のウェイトを降ろしてリストリクター径を1ランク狭めることができるのだが、それもできない状態。2日に行われた公式練習でも15位と最下位に沈んだが、何とか予選、決勝ともに最下位からは抜け出したい。そんな強い気持ちを持って臨んだ。
4日は前夜に降った弱い雨も上がり曇天。気温は15℃と肌寒い。10時30分から始まった予選1回目、セッション中盤にブノワが前日より0.3秒縮めた1分35秒678をマークして5位につけるものの、その後にアタックした車両に次々に抜かれ、結果的には14位に落ち着いた。混走枠では決勝レースを見据えたセッティングを確認し、一樹が基準タイムをクリア。しかしトップ10入りはかなわずスーパーラップ(SL)進出はならず。SLでの雄姿を披露することができず、スタッフ一同、富士に駆けつけたファンに申し訳ない気持ちになった。
午後の予選2回目は、セッティングを確認するためにコースイン。これで4日の作業を終えて決勝に備えることになった。
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決勝日は朝から晴れで、4万6300人ものファンでスタンドも埋まった。スターティンググリッドでは星野監督、ブノワ、一樹がカルソニックブルーと日産のレッドで埋まったグランドスタンド下に足を運び、応援団に手を振り1年間の応援に感謝を表した。
気温18℃の14時3分、66周の決勝レースがスタートした。今回の最低目標はきちんと走ってひとつでも上のポジションでゴールすること。今回のスタートドライバーは前戦同様、今季3回目の担当となる一樹。1周目のダンロップコーナーで早くも波乱があり#1SCがストップ。さらに一樹はポイントリーダーながら100kgのウェイトを積んで苦しむ予選13位の#100NSXをかわして12位に上がった。3周目には#8NSXのドライブスルーペナルティで11位へ。しかし5周目には2つポジションを落として、その後は12位前後を走行。#66スープラ、#100NSXとバトルをしながらスタンドのファンを沸かせた。
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25周目から早めのピット作業を始めるチームが出だし、一樹は8位に上がった27周目にピットイン。ブノワに交代してタイヤ交換、給油を済ませて13位でコースに復帰した。31周で全車のピット作業が済むとブノワは12位を走行。39周目にはベストラップを刻んで4秒先を行く#66スープラを追い、そして最後は#23 Zを2秒余の差まで追いつめたが、66周目にチェッカーが振られて12位でゴール。長いようでアッという間の06年シーズンは終了した。
チームポイントは6位で07年のシード権を獲得。またドライバーズポイントは8位という結果となった。なお今シーズンの表彰式「SUPER GT AWARDS 2006」は、12月16日(土)に600名のファンが招待されて東京・九段会館において行われる。応募方法ほか詳細はSUPER GT公式サイト(http://supergt.net)へ。
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星野一樹
「今回は重いクルマでしたので、もてぎ同様ガマンのレース。同じような重さの23号車に食らいついて、あとは他力本願みたいなテンションの上がらないレースでしたが、自分のパートでトラックにい続けることができました。今年は開幕戦のスタート失敗というどん底からのスタートになりましたが、あれ以上悪くなることはないと前向きに考えて、ひとつひとつクリアして行ったシーズンでした。ただスピード面などもっと早い段階でクリアしなきゃいけないものもあったし、ブノワにおんぶに抱っこという状態でしたから……。毎戦毎戦、常に勉強という状態でした。でも鈴鹿1000kmではGT500初優勝を飾ることもできて、本当に1年間アッという間でした。1年間の応援、激励ありがとうございました!」
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