レースレポート
SUPER GT 第7戦8月19〜20日 ツインリンクもてぎ(1周:4,801.379m×63周)
9日 : 曇り / ドライ、15,000人    10日 : 晴れ / ドライ、50,000人

ガマンのレースで13位完走
ノーポイントながら収獲もあり

予選15位/決勝13位
ドライバー部門:6位/59点(B.トレルイエ/星野一樹)、12位/32点(J.デュフォア)
チーム部門:4位/52点


 ウェイトハンディキャップが有効に働き、“連勝”ができないSUPER GT。重いマシンに苦しみながらもガマンのレースで、ひとつでも何か収獲を見つけないといけない。予選最下位という屈辱。しかしチームは単に20kgのダイエットのためにレースを戦ったわけではない。今回完走したことで、引き出しやデータが確実に増えたのだから。


Copyright © Calsonic Kansei 
 前回、ポールtoフィニッシュとファステストラップで、1ラウンドのフルマークとなる32点を獲得したカルソニック インパル Z。しかしそのために、80kgのウェイトハンディが課され、さらに25kgの特別性能調整を受け、105kgものウェイトを搭載することになった。ツインリンクもてぎはアップダウンに富みブレーキにも厳しいコースだけに、チームはウェイトを50kg減らす代わりにリストリクター径を1ランク狭くしてレースに臨むこととなった。

 9日の予選日は曇りで蒸し暑い。10時25分から20分間がGT500の専有走行枠。ブノワがステアリングを握ってアタックを開始するが、終盤に1分46秒569を刻んで参加15台中の最下位。さらにブノワは1分46秒544とわずかにタイムアップするもポジションは変わらず。結局最下位のまま屈辱的なポジションが確定。もちろんスーパーラップへの出走もかなわなかった。Z勢の中で唯一選んだソフトタイヤ(他チームはミディアムソフト)とのマッチングに苦しんだ結果となった。 午後の予選2回目では変更したセッティングの確認を済ませて終了となった。

Copyright © Calsonic Kansei 
 決勝日の朝は前日同様蒸し暑い曇り。朝のフリー走行では、新しいセッティングの効果で15台中13位と明るい兆しが見えてきた。

 気温31℃、路面温度45℃。日差しが出てさらに暑くなった14時3分に63周の決勝レースがスタートした。今回のスタートドライバーは開幕戦以来となる一樹が担当。一樹は1分50秒台頭のタイムで前を走る#25スープラを追うが、ストレートで離されなかなか前に出ることができない。前を塞がれる形で思うような走りができないが、ミスもなく早めの24周でルーティーンピットインをしてブノワに交代した。ブノワも序盤、1分50秒台を連発して前を追った。しかし29周目にアウトラップの#22とまさかの接触。ブノワは12位にポジションアップしたが、#22Zがスピンを喫したために接触行為ということでピットロードのドライブスルーペナルティが課せられることになってしまった。

Copyright © Calsonic Kansei 
 34周目、ブノワはペナルティボードの指示に従いピットロードを通過してペナルティをクリア。しかし14位に順位を落とすことになった。46周目に7位走行中の車両がコース上でストップ。ブノワはこれで13位にポジションアップ。そのままの順位でチェッカーを受けた。

 苦しんだ週末だったが、優勝した次のレースで、しかもブレーキや駆動系にきついサーキットで無事完走を果たしたカルソニック インパル Z。次のオートポリスでは20kg身軽になって、ポイント追加を狙う。



Copyright © Calsonic Kansei 
星野一樹
「精一杯走りましたが、ポイントを取れなくて残念なレースでした。今回はスタートドライバーを担当しましたが、コースアウトすることもありませんでしたし、とにかくミスしないよう心がけて走りました。序盤はペースが良く#25スープラを抜きたかったんですが、GT300車両にひっかかったりでチャンスはなかなかありませんでした。今回の結果で次は軽くなります。先日のオートポリステストでは一日中走ることができましたし、他のZと同じようなタイムで走ることができたので、いいレースにできると思いますし自信もあります」

Rd. 7 MOTEGI GT 300km RACE
- Sunday,10 September, 2006 TWIN RING Motegi [ 14:03〜63Laps cloudy / dry ]
Pos No. Car Driver Time / Diff
1 100 RAYBRIG NSX Sebastien Philippe / 細川 慎弥 1:56'20"804 
2 36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430 脇阪 寿一 / Andre Lotterer -17"666 
3 1 ZENT セルモ SC 立川 祐路 / 高木 虎之介 -46"509 
4 6 Mobil 1 SC 飯田 章 / 片岡 龍也 -52"301 
5 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍 / 小暮 卓史 -52"937 
6 24 WOODONE ADVAN KONDO Z 柳田 真孝 / 荒 聖治 -1'15"596 
7 35 BANDAI DIREZZA SC430 服部 尚貴 / Peter Dumbreck -1'23"634 
8 32 EPSON NSX Loic DUVAL / 武藤 英紀 -1'23"705 
9 66 triple a サード スープラGT Andre Couto / 平中 克幸 -1'44"754 
10 22 MOTUL AUTECH Z Michael Krumm / Richard Lyons -1'46"577 
13 12 カルソニック インパル Z Benoit Treluyer / 星野 一樹 -1Lap 
9月26〜27日 富士スピードウェイ
10月13〜14日  オートポリス(大分県)

ページトップへ

写真提供:Benoit Treluyer
ブノワがパパに。男児誕生

ブノワの妻メラニーさんが、9月2日に都内の病院で男児を出産。前もって考えていた「ジュール(Jules)」と名づけられた。オートポリスでテストをしていたブノワは1日に都内に戻って出産に立ち会った。なおミドルネームは、仲良しからもらって「カズキ」。将来はF1ドライバーなのかな? 詳しくは次のオートポリスラウンドで紹介しましょう!


ページトップへ