九州ラウンドに向けて

オートポリスでは勝ちに行く!

プロ野球もシーズン終盤になり、監督の辞任や交代というニュースが飛び交っている。巨人の高橋由伸監督は現役選手からいきなり監督に抜擢され3年間務めたわけだけれど、胃が痛い毎日だったろうと思う。それほどあの球団の監督業は、ものすごくプレッシャーがかかる。しかし外側から見ていても、ベンチの雰囲気は重かったよね。あとOBばかりで組閣するから、どうしてもいろいろなことが甘くなってしまう。他の球団からもどんどん人を引っ張って来るなど、大きな改革が必要だと思う。

その点、中日の与田剛新監督はちょっと面白いと思っている。いくつかの球団を渡り歩いて、さらに解説者として一歩引いて冷静に野球を見ていただろうからね。彼とは直接会ったことがあるけれど、言葉遣いも良く礼儀正しさもあり非常に好印象を持っている。中学、高校と体育会系部活をやってきた人たちは、上下関係も厳しいところで鍛え上げられているから、あいさつからしっかりしている。レース界はそうではない。子どものころからチヤホヤされているのに慣れているのかな?

さて、SUGOのレースは優勝を狙えたけれど3位という結果だった。佐々木はコースアウトをしたけれど、僕は彼を一切咎めていない。これはずっと変わらないこと。頑張ってミスをしても僕は怒らない。歯を食いしばって負けないぞという闘争心を常に持っていることが大事だよ。

佐々木とヤンは発展途上の若いドライバー。佐々木は頭が良いと言われているけれど、データというか数字に敏感すぎる。メーターの数字を見て判断することが多々あるから、目ではなくて自分の持っているセンサーでクルマの挙動を感じて欲しい。数字とクルマの状態を話すのだったらテストドライバーでいい。僕は競争するドライバーが欲しい。ヤンはこの間のSUGOのスタートでの速さを見てもわかるように、満タン時は素晴らしいドライブをする。ところがクルマを軽くした予選時には、クルマのキャパを超える走りをしてコントロールができなくなる。ここらのさじ加減はヤン本人しかわからないだろうけれど、僕からもいろいろアドバイスはしている。基本的にどちらも良い子だし、素晴らしい能力を持っているドライバーなのだから、もっともっと速くなっていって欲しい。そんな優れたドライバーがふたりそろうことはなかなかないけれど、貪欲に自分を磨いてもらいたいね。

ツインリンクもてぎで行われたGT合同テストでは、ノーハンディウェイト&ノーリストリクターという状況でトップ争いができたから機嫌がいい。佐々木もトップを意識して走ったし、ヤンも良かった。8月末のオートポリスでのタイヤテストもすごく良い手応えがあった。だから次のオートポリスでは勝ちに行く! ファンの皆さんも期待していて欲しいね。闘将・星野が熱くなっているからね!

ページトップへ

※ 写真の転載・転用は法規上の観点より、ご遠慮ください。