第6戦鈴鹿ラウンドに向けて

最後の鈴鹿1000kmは、今年一番燃えているよ

富士のレースはウェイトも軽く条件的にもトップにいかなければならなかった。だけど結果は5位。ライバル勢にはハンディキャップウェイトが載っているんだから、そのチャンスに活躍しなきゃなんていうレベルでは面白くない。やはり同じ条件で優勝争いをしたいよ。SUPER GTのレギュレーションが、いろいろなチームに活躍するチャンスを与えようという仕組みになっているんだけれど、それでも表彰台にさえ届かなかった。今のチームの実力は最下位なんじゃないかな? チーム全体に力がない。それは監督である自分の責任でもあると思っている。

今度の鈴鹿では前夜祭でCカー(日産R92CP)をドライブすることになった。オールドファンには懐かしく、若いファンには新鮮に映るだろうけれど、最近はレース関係でドライバーのニュースが報道されることがないね。インディ500で優勝した佐藤琢磨は素晴らしかったけれど、国内でそんなニュースが出てこない。ラグビーではヤマハの五郎丸のニュースとか取り上げられるけど、レース界はちょっと悲しい。

高校野球では広陵高校の中村(奨成)捕手が清原(和博)の記録を更新する1大会新記録となるホームランを打った。彼は素晴らしい選手で、あのホームランを打つ技術は天性のもの。早実の清宮と違って、キャッチャー以外でも守れるんじゃないか? 僕がプロ野球球団のオーナーだったら、契約金に2億から3億円を出しても欲しいね。5億円の価値があるかもしれない(※契約金の上限は1億円+出来高5,000万円と12球団で申し合わされています)。そしてその契約金で、これまで育ててくれたお母さんのために家を建ててあげてほしいね。もう少しお尻が大きくなれば、城島(健司)を超える”打てるキャッチャー“になれると思うよ。しかしいい選手というのは勝手に出てくるもの。そういうアスリートが国内モータースポーツ界にも出てきて欲しい。

今回のレースで”鈴鹿1000km”は終わりとなる。残暑厳しいなか夕暮れ時の独特の雰囲気もあったし、それがなくなるのは寂しい気もする。まぁ一発の速さには欠けるけれど、チームワークでなんとか好成績で終わりたいね。スタッフみんなが主役だし、みんながミスなく仕事をしてくれれば、トップ集団にも入っていってくれると思うよ。このレースはボーナスポイントもつくし、ここで得た得点を生かして終盤戦まで戦っていきたい。そんな意味でも、このレースは今年一番燃えているよ!

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