第4戦SUGOラウンドに向けて

70歳:古希のお祝いに優勝をプレゼントしてくれないかな?

オートポリスのレースを終えてもう2か月近くが経った。その間にスーパーフォーミュラを2戦戦ったてきたし、GTもSUGOと鈴鹿で公式テストがあったわけで、のんびり休めたというわけではないけれど、少しはレース結果にカリカリしなくて済むことができた。

それはそうと、九州北部は大雨の災害に見舞われて、連日の報道を見ながら心を痛めています。ここ数年、地震や水害が続いていて、オートポリスの様子も気になるよね。早い復旧を祈っています。

さて、鈴鹿のテストでも祝ってもらったけれど、7月1日におかげさまで古希を迎えました。自分が一番信じられないよ。子どもの頃って60歳代で亡くなる人も多くて、70歳の人ってすごいお爺ちゃんだった。自分がそうなったけど、うれしいのか悲しいのか、後戻りはできないんだし仕方がないのかなという気持ちだよ。70歳になって優等生で通しても面白くないから、これからももっと暴れたいもんだね。今はちょっとおとなしくしてるけど。だけど実際、レース後の月曜日はちょっとしんどくなった。これは肉体的老化ってやつなんだろうか?

今年これまでGTでは悔しい思いをしてきた。6月のテストでは多少改善されてきたけれど、ここまで速くすることができなかったのは、みんながダメ出しをしなかったからじゃないだろうか? 今の人たちってコメントが柔らかくて、みんないい人になっている。ダメなものに対してはダメだって強く言わなきゃ何も改善されないと思うよ。実際、僕が長谷見さんたちとしのぎを削ってたころは、クルマやエンジンやタイヤに満足できなかったらダメと言ったもの。優勝してすぐに今井(修)さん(=東名エンジン代表)に文句言ってたぐらい。技術屋さんたちにははっきりとダメな部分を伝えた方がいいと思う。だって技術屋さんたちはクルマに乗っていないわけなんだし、クルマのダメな部分はドライバーしか分からないわけだからね。

GT-Rはようやく少し速くなってきたけれど、開幕から速かったレクサスがウェイトを積んで来たんだから、このシリーズ中盤でなんとかしないといけない。夏場になるとミシュランタイヤが速くなるけれど、ブリヂストンも一生懸命にやってきてくれている。何とか結果を残してタイトル争いに踏みとどまりたいね。

今年のル・マン24時間はテレビで見ていた。去年ゴール3分前までトップを走ったトヨタなんだから今年は楽勝だろうし、国本(雄資)、(小林)可夢偉、(中嶋)一貴の誰が勝つんだろうと期待していた。ところがあの結果だよ。レースは本当に何があるのか分からない。怖いよね。ウチも去年は完璧なパッケージだったのに、いろんなことが起きてタイトルを逃した。

ちょっと悲しいコメントだけど、次のSUGOの目標は「Q1突破」。ファンもそんな低いレベルでどうするって怒ってくれた方がいいかもしれない。ただしSUGOでは予想だにしないことが毎年起きるので、ラッキーでも何でもいいから僕の70歳を結果で祝ってくれないかな? そうしたらもっと元気なコメントが出るんだけどね!

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