第6戦SUGOラウンドを振り返る

SUGOで今年のウミは出し尽くした。士気も高まっているよ!

年間8戦で争うSUPER GTシリーズだけど、今年は開幕戦から調子が良く6戦を終えた段階でポイントリーダーに立っている。優勝こそ逃しているけれど、第5戦まで確実にポイントを加算してきた。年に一度ぐらいどこかで失敗するようなレースもあるだろうと予想していたから、そこまでは順調すぎるほどだったよね。だけどその予想がSUGOで当たってしまった。ペナルティがなくてあのまま順調に走れば4〜5位ぐらいでゴールできたかもしれない。でも過ぎたことであって戻らないんだから、きれいさっぱり忘れて残り2つのレースに集中するしかないね。

だから今の気持ちはスタートラインにいるという感覚。今のランキングから考えると5位ぐらいまでにいるチームに、チャンピオンの権利があると思う。だからこれからの2戦は拾っていこうという感じではなく、力の勝負。これからいざ、箱根の山を登っていこうという気持ちだよ。もちろん次のオートポリスは大事なレース。今季これまでチャンスを拾ってポイントを貯めてランキングトップにいるわけだけど、小さくならないようにして思い切って勝つレースにする。ポンと前に行かないといけないから、予選から大事だよね。

10月上旬のオートポリスタイヤテストは、ちょっと気温も路面温度も高かったけれど、寒くなった時のことを予測していろんなコンパウンドを試してきたよ。レースウィークはできれば晴れて欲しいね。SUGOのペナルティのために安田がモラルハザードを適用されて予選日朝の公式練習を走れなくなったので、今回は安田にも多めに走ってもらったけれど、残り2戦は安田も速さを見せてふたりとも速くないといけない。寒くなって柔らかいタイヤを履くからタイヤもタレやすいだろうし、(タイヤカスを拾う)ピックアップの問題も起きてくるだろうね。でもブリヂストンも目の色を変えていいタイヤを作ってくれているし、本当にいい感触でテストを終われた。

実際テストで走ってみるまでは、燃料リストリクター装着で軽いのと、燃料リストリクターがなくて重いのとどっちが有利なんだろうと思っていた。たしかに燃料リストリクターの影響が出ている箇所もあるけど、我々にはいい結果になったね。オートポリスで結果を残してもてぎに入りたいよね。去年も最終戦までチャンピオン獲得のチャンスはあった。でも同じことは繰り返したくない。いよいよ身が引き締まるという感じだよ。チャンピオンも大事だけどやはり勝ちたい。

大分にはカルソニックカンセイさんの関連会社があって、そこからも多くの関係者が応援に来てくれるんだと思う。その期待に応えてチャンピオンという名誉を渡したいんだ。こんなにチーム全体の士気が高まるなんて、何十年ぶりだろ。朝のミーティングのときからスタッフの表情も違う。結果を恐れずチャンピオンに向けて突き進むだけだから、ぜひオートポリスに応援に来てください!

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