世界をステージに

世界の生産を管理し
改善していくために

グローバル生産本部
王 暁朋(ワン ショウポン)

グローバル生産本部 SCMセンター生産管理グループ
李 云(リ ユン)

グローバル生産本部
王 暁朋(ワン ショウポン)

グローバル生産本部 SCMセンター生産管理グループ
李 云(リ ユン)

グローバル生産本部 王 暁朋(ワン ショウポン)、グローバル生産本部 SCMセンター生産管理グループ 李 云(リ ユン)
熊本地震の対策のため急遽、日本へ
熊本地震の対策のため急遽、日本へ

熊本地震の対策のため急遽、日本へ

会社でいちばん好きな場所を訊ねると、「正門です。ここから新しい一日が始まって出たら終わる。毎朝、“おはようございます”という温かい挨拶があるから大好きなんです」と、王が嬉しそうに答えてくれた。その正門がある本社・社屋の大きな特徴は、中央を横切るように走る吹き抜けだ。いろいろな部署の様子や働く人たちの動きが見渡せる。活気のあるガヤガヤとした音が、こもることなく広がって風通しの良さを実感することができる。

この本社に、ふたりが中国の拠点から出向してきたのは、2016年の春。4月14日に発生した熊本地震の緊急対策本部のメンバーとして招集される。地震の被害を受け、電子部品を製造する別会社の工場が生産停止に追い込まれていた。「あの時はとにかくたいへんでしたね。部品の供給が滞ってしまうと、お客様への納入が間に合わなくなってしまう。世界中の拠点に協力を仰ぎました」(李)。

熊本地震の対策のため急遽、日本へ
生産拠点に精通、その視点でグローバルに 生産拠点に精通、その視点でグローバルに
生産拠点に精通、その視点でグローバルに 生産拠点に精通、その視点でグローバルに

生産拠点に精通、
その視点でグローバルに

王は、2011年に採用され、中国・鄭州工場の生産管理、改善推進の業務を行い、日本では供給リスクチームで活躍している。地震や洪水などのリスクが発生した際に、世界各地のほかの拠点と連携して生産活動を支援するという、生産管理の重要なタスクを担う。生産拠点の事情に精通した王の手腕が活かされる。

一方の李は、2009年に中国・襄陽工場でやはり生産管理、改善推進を担当。日本にきてからは、グローバルな生産管理力向上のための改善活動を推進している。生産拠点で培った改善の視点が、本社から世界の拠点に展開される。「本社の生産本部は、グローバルな要素を全部見ている気がします。その範囲の大きさに驚かされます」(李)。「それぞれの国や拠点に行かなくても、全体をここで管理している醍醐味がありますね」(王)。あの大きな吹き抜けは、世界に通じているらしい。

本社で最もダイバーシティを実感する場所は
本社で最もダイバーシティを実感する場所は

本社で最もダイバーシティを
実感する場所は

ふたりとも本社に出向する前に、日本の群馬・追浜の2工場で2ヵ月間にわたり現場レベルでの生産管理の実習を行った。そこで王が感じたのは「人を育てることをとても大切にしている」こと。「がんばる人を真剣に応援しようとしてくるから、自分も成長できる。これから世界のどこに行っても、どんな部署でも貢献できるような総合的な人材になりたいと思います」(王)。

今後、日本と中国、それぞれの強み・弱みを理解したふたりが、さらにグローバルに活躍していく。李にもこれからについて訊ねると「チャレンジが好きなので、あえてリスクの高い拠点で働いてみたいですね。そして、いつか工場長になりたい。工場長はトータルにいろいろなことを熟知していなければできない仕事ですから」。

「本社ではダイバーシティをよく感じます。いろいろな人たちがいる面白さがある」という李の、会社でいちばん好きな場所は「食堂」。いろいろなメニューと味わいが揃う明るいフロアに、世界が集約されているのかもしれない。

本社で最もダイバーシティを実感する場所は