CSRの考え方

CSR活動における重要課題

CSR重要課題の特定

カルソニックカンセイグループは、CSR中期計画の具体的なアクションプランとしてCSR重要課題とKPIを特定し、着実にPDCAを実施しています。2017年9月に発表した中期経営計画「Compass 2021」発表を受け、2017年度は、2015年度に特定したCSR重要課題の見直しを実施し、変化の早い社会要請への対応や、新しい経営計画へのアラインを図りました。

持続可能な社会の実現を目指し、CSRを経営基盤と位置づけ、企業価値向上のため、E(環境)S(社会)G(ガバナンス)面からのCSR重要課題への取り組みを推進しています。

カルソニックカンセイグループのマテリアリティ

2015年度のCSR重要課題特定時は、社会的責任に関するガイダンス「ISO26000」が定める7つの中核主題に即して展開してきた各種の取り組み内容につき、1.ステークホルダーからの要請、2.達成に必要とする時間または達成の難易度の2つの軸で分類を行い、優先度とCSR重要課題を特定するプロセスを採用しました。

2017年度の見直しにあたり、最新の社会要請の動向を確認した上で取り組み内容の精査を実施した後、1. ステークホルダーからの要請、2. 事業へのインパクトの2軸での評価を行うことで、カルソニックカンセイグループが取り組むべき23の重要課題(うち15が最重要課題)として特定しました。マテリアリティマップは、CSR担当役員のレビューを経て開示しています。

また、課題項目ごとにKPIを設定し、それぞれの優先度に応じたPDCAを進めています。なお、各重要課題の取り組みの進捗と成果は、経営陣によるレビューを経て、サステナビリティレポートで開示しています。

マテリアリティマップ

マテリアリティマップ

特定した23の重要課題

マテリアリティマップ

マテリアリティ分析は、カルソニックカンセイが中心となり、グローバル・グループ視点を踏まえて実施しました。

分析において、きめ細かくステークホルダーの要請を反映する手法として、以下の視座を評価軸として採用しました。

1. アンケートや日々の対話を通じたフィードバック
埼玉県知事、さいたま市長、埼玉大学長、近隣住民・企業へのアンケート結果、お客さまからのご意見、従業員アンケート、など

2. 経済・社会的なグローバルな潮流(メガトレンド)、イニシアチブ
世界経済フォーラム「グローバルリスク2017」、国連「グローバルコンパクト」、国連「持続可能な開発目標(SDGs)」、公開情報に基づく業界不祥事レビュー、など

3. CSRに関する国際的なガイダンス・ガイドライン
ISO26000GRI「サステナビリティ・レポーティング・スタンダード」、Sustainability Accounting Standards Board (SASB)、など

4. ESG投資・格付け機関からの評価
FTSE4Good、Dow Jones Sustainability Index、 Sustainalytics、 CDP Climate Change、CDP Water Security、東洋経済「CSRランキング」など

自社へのインパクトを把握・反映するため、中期経営計画「Compass 2021」を考慮した上で、国内外の各部署の代表者と連携し、協議を重ね、課題項目・重みづけに対して関連部門の部署長およびCSR担当役員の承認を得ました。

有識者提言の取り込み、および外部保証の取得

カルソニックカンセイは、かねてより外部の有識者からの提言を積極的に取り込んでいます。2014~2018年発行のサステナビリティレポートにおいては、CSR・ESG分野の有識者の方々と対話を行い、専門的かつ幅広い見地から第三者としての提言をいただきました。2017年度に見直したマテリアリティ分析結果においては、外部コンサルタントから自動車部品業界の動向を踏まえ、助言をいただきました。
2019年からは、環境データにおいて外部保証を取得できるよう準備を進めています。

ステークホルダーから提起された重要な項目

2017年度に実施した自治体、近隣企業・住民の皆さまとの交流会「環境コミュニケーション」では、カルソニックカンセイグループのマテリアリティについてご意見をいただき、とくに環境(水質汚染、環境汚染)、コンプライアンスに関して高い要請がありましたが、懸念点は示されませんでした。
その他、重要なステークホルダーからは、社会で必要とされる人材育成への寄与、他企業へのCSRの普及啓発が提起されました。

いただいた要請に対して、環境については近隣住民とのコミュニケーションの機会づくりを継続し、コンプライアンスは最重要課題として取り組みます。また、社会で必要とされる人材育成への寄与については、モノづくり人材育成のため、小学生対象の体験機会、奨学金制度、インターンシップなどを通じて応えています。他企業へのCSRの普及啓発については、諸団体など交流機会を通じて、事例紹介などを行っています。

CSR重要課題を執行するためのアプローチ

カルソニックカンセイグループは、23のCSR重要課題それぞれについて責任部門を定めています。2016年度から各責任部門が中心となり、KPIの確実な執行を推進しています。
また、ボーダレス化する事業の実態を踏まえ、PDCAの対象範囲を日本だけでなく海外へも積極的に広げ、CSR重要課題の特定のみならず、KPIも海外拠点と協働し設定しています。カルソニックカンセイ本社を全体統轄部門としつつ、地域ごとに管理部門を整備することで、地域特性に応じたきめ細かいCSRの取り組みを推進しています。

CSRグローバル体制

グローバルCSR推進体制

※2019年3月31日現在